深山唐松(ミヤマカラマツ) キンポウゲ科

深山唐松(ミヤマカラマツ)は、宇奈月の深山の湿り気のある林の縁に生えるキンポウゲ科の多年草です。

細くて硬い茎は、30cmから80cmになります。

根生葉は一株から一枚出て2回、3回3出複葉で長い柄があります。

小葉は長楕円形で浅裂し質は薄く、下葉は粉白色で縁には鈍い鋸歯があり、葉先は徐々に細くなります。

茎葉は2枚から3枚付き上部のものは単葉となります。

唐松草より小型で、葉柄の基部に托葉がないので見分けが付きます。

花は茎頂に散房状につき白色で希に淡紅紫色の花も見ます。

唐松草(カラマツソウ) キンポウゲ科

唐松草は、宇奈月の亜高山の草地に生えるキンポウゲ科の多年草です。

亜高山の谷から冷たい風が吹き上げる稜線でよく見かけます。

茎は高さが70cmから90cmで唐松草の仲間では大型で、無毛で蝋のような感触です。

葉は、3出羽状複葉で3から4回分かれ小葉は倒卵形で3浅裂し、葉質は薄く裏面は緑白色で短い葉柄があります。

イタドリの繁みの中で、葉に陽光が当たると美しい柔らな萌黄色が浮かび上がります。

花は、8月前後に茎の先端や枝先ににつく複散房状の花序につき、蕚片が特徴で広楕円形で開花後落ち、他の唐松草には見られません。

雄しべは多数あって花糸が棍棒状に膨らみ白色でよく目立ちます。

高山の草地で風に揺れる唐松草を見ると、登山で疲れた体が癒されます。

夏の前菜【匠の膳】

彩りも美しい、延楽【匠の膳】の前菜です。

輪島塗の長箱には富山の旬の旨物が盛り込んであります。

長箱の蓋は杉の正目の板で、夏の風物詩の花火が描かれており、目でも季節感が味わえます。

蓋の図案は月替わりで、季節の花や季節の風物詩が描かれています。

宇奈月温泉では8月18日花火大会が行われます。

赤目柏(アカメガシワ) トウダイグサ科

赤目柏(アカメガシワ)は、宇奈月の山野に普通にあるトウダイグサ科の落葉高木です。

春先の新芽と幼葉は、紅赤色の毛に覆われて周り新緑のなかで一際美しく映えます。

成葉は紅褐色の長柄が特徴で、大きな卵円形で浅く3裂することがあり、表面は深緑色、裏面は淡緑色でよく光合成が行われています。

雌雄異株で梅雨時期に枝先に円錐花序を出して、花弁のない淡黄色の小花を穂状にたくさんつけます。

果実は秋に熟し、朔果で紫黒色の種子があります。

種子は高温にさらされると発芽しやすくなる特徴があるので、樹林の伐採した後や森林火災の後に一気に繁殖する先駆植物です。

名前に柏がついていますが柏の種類ではありません。

和名は芽が赤くカシワのように葉に食べ物を包んだり、盛り付けたりしたのでつけられたようです。

褄取草(ツマトリソウ) サクラソウ科

褄取草(ツマトリソウ)は、宇奈月の高山の笹藪の中に自生するサクラソウ科の多年草です。

茎の高さは10cmぐらいで分岐せずに直立し、葉は広披針形で互生し、茎の上部では輪生します。

雪解けの夏に茎の上部に花柄を出し1.5cmぐらいの白花を1花つけますが、小型なので意外と見過ごしてしまいます。

萼は7片に裂け、花冠も7裂し花びらが7枚のように見えます。

名前の由来は、白い花弁の先端に淡紅色の縁取りができることが、鎧の褄取威(つまどりおどし)に似ているからだそうです。

当地ではまだ白花しか見ていません。

宇奈月温泉木管事件記念碑

【宇奈月温泉木管事件碑の碑文】
宇奈月温泉木管事件は、戦前の大審院(最高裁判所に相当)が、初めて「権利の濫用」という文言を判決文の中で使い、所有権の濫用になる請求を許さなかった民事裁判事件として有名である。

大正6年(1917)黒薙川上流から宇奈月温泉まで引湯木管が施設された時、個人所有地のわずか6平方メートルほどの部分につき承諾を得ていなかった。この土地と隣接地の買主が、土地所有権の妨害を強調して時価数十倍の高値での全部買収を要求し、これを拒否されたため引湯木管撤去と立ち入り禁止を求めて提訴したが、第一審・第二審ともに敗訴した。大審院も買主の請求を認めなかった。

この宇奈月温泉木管事件の大審院昭和10年10月5日判決の後、「権利の濫用の禁止」の同旨判決が続き、この法原則は、判例法として確立し、昭和22年の改正民法において第1条3項「権利ノ濫用ハ之ヲユルサス」と成文法化され、すべての私権に適用される重要なものになっている。
宇奈月温泉木管事件は、このような歴史的意義を持つため、きわめて多くの法律書や論文等に引用されている。事件の跡地があることを示すため、ここにこの碑を建立した。
<高岡法科大学学長 吉原節夫>

現地は宇奈月ダムのとちの森トンネルを抜けた先にあり、ダム湖に面しているので眺めのいいところです。
温泉街から車で10分、徒歩で、やまびこ遊歩道を使って片道約1時間の道のりです。

宇奈月温泉木管事件シンポジウム

宇奈月温泉開湯90周年を記念して宇奈月温泉木管事件シンポジウムが、7月13日・15時より宇奈月国際会館「セレネ」で開催されました。

この事件は、宇奈月温泉で起きた民事事件で戦前の大審院が「権利の濫用」という文言を初めて使い、悪質な所有権の行使を認めなかった判決で、判例法の歴史に残る重要なものであり、改正民法の第1条3項に成文法化されています。

権利の濫用(宇奈月温泉事件)

事件名:妨害排除請求事件
事件番号:昭和9年(オ)第2644号
裁判年月日:大審院昭和10年10月5日第3民事判決部
        (最高裁判所民事判例集14巻1965頁)

この判決は、有斐閣「民法判例百選」で第一番目の事件として登載されたり、中川善之助(金沢大学元学長)「民法風土記ー法の現場を歩く」に紹介されているので法学部の学生が最も早く目にする判例の一つです。

この事件の現地を訪ね、歴史的意義や時代背景を検証し、これを後世に伝へなけらばならないことを確認しました。

パネリスト

吉原節夫 富山大学名誉教授(前高岡法科大学長・碑の解説文を作成)
中谷延之 黒部市副市長・宇奈月町長として木管事件碑の建立)
炭田 昭 黒部観光開発㈱管理事務所副所長(黒薙温泉、引湯管の管理)
河田 稔 宇奈月の歴史と文化を楽しむ会代表(自治振興会長) 
野畑真寿美 司会(ラジオミューアナウンサー)

名水夏野菜(仁清色絵朝顔向附)

宇奈月温泉下流の黒部川扇状地は、黒部の名水湧水群で知られています。

名水が育んだシャキシャキの夏野菜は、暑気を取り払ってくれます。

ベジタリアンの方にお勧めです。

今回は、お造りに使っている涼しげな仁清写しの向附を使いました。

器は、仁清色絵朝顔向附です。

富山湾岩牡蠣(染付木の葉形平皿)

富山湾の夏の旬岩牡蠣です。

「雅の膳」の強肴です。

富山湾は、ミネラルを含んだ雪解け水を運ぶ急流河川が数多く注がれ、河口の沖合ではその伏流水が湧き出し海水温下げて岩牡蠣の産卵を遅らせます。

故に富山湾岩牡蠣は、6月から9月に産卵期に入るのでグリコーゲンやミネラルをたっぷりと蓄えクリーミーな味になります。

器は、染付木の葉形平皿です。

七夕の室礼(しつらい)

料理茶屋「竹次郎」の七夕の室礼(しつらい)です。

七夕は牽牛星と織姫が年に一度天の川をはさんで出会うという「星出会い伝説」と、芸時や裁縫、習字など上達を祈るという中国から伝わった乞巧奠(きっこうでん)の行事などが複合した節供です。

宮中の年中行事の乞巧奠(きっこうでん)の飾り付けの一部です。

8月末まで飾り付け。