座禅草(ザゼンソウ)

座禅草(ザゼンソウ)は、宇奈月の深山の湿地に生えるサトイモ科の大型多年草です。

雪渓の消え際で平らな場所でよく見かけます。
周りには、まだ雪渓が残っています。

先ず紫黒色の花が開花する際に発熱が起こり周囲の氷雪を溶かして花序のぞかせます。

開花後に葉が成長します。

葉は、丸みをおびた心臓型で長さは30から40cmと大型です。
葉の葉脈は表でへこみ、裏では出ています。

花は一方が開いた仏像の背景の形をしています。
このような形は仏焔苞とよばれ、和名は苞の形を禅僧の座禅に見立てたところからきています。

アメリカのテネシー州では絶滅危惧種に指定されています。
悪臭がするところからスカンクキャベツの呼び名があります。

この悪臭は、蠅等の昆虫をおびき寄せ受粉をさせる手段だと考えられています。

花の命名は国によって随分と違うようです。
大変興味深い花です。

大岩鏡(オオイワガガミ)

岩鏡(オオイワカガミ)は、宇奈月の深山のブナ林等の落葉樹林に生えるイワウメ科の多年草です。

葉は岩鏡より大きく多数の尖った鋸歯があり光っています。
和名は、岩場に生え光沢のある硬い葉が光を照り返す所からきています。

花は淡紅色で花冠は漏斗型で5裂しています。

室堂などの高山帯では小型の小岩鏡が見られます。

雪解けのブナ林を歩くと、亜高山性の小型のカタクリの群生の中に見ることができます。
色鮮やかなギフチョウも見ることができます。

朴の木(ホオノキ)

朴の木(ホオノキ)は宇奈月の山や平地に生えるモクレン科の落葉高木です。
栃の木とよく間違えられます。

高さ20mを越える高木は、樹皮が灰白色でまばらに分岐します。

大型の長楕円形の葉は、枝先の新しく伸びた部分に集まって互生しますが、束生しているので輪生状にも見えます。

芳香のある葉は殺菌作用があるためおにぎり、お餅、ちらし寿し等、食物を包むのに用いられました。

また肉厚の葉は、落ち葉になった後も火に強いので味噌や他の食材を載せて焼く器代わりにも使われています。

花は大型で芳香があり、輪生状の葉の真ん中に1個だけつけます。

栃の木に蔓性の植物がよく寄生するのに対し、朴の木にほとんど見られないのは強い他感作用を示すためだと考えられます。

田虫葉(タムシバ)

田虫葉(タムシバ)は、宇奈月の高い山に生えるモクレン科の落葉小高木です。コブシの近縁で、葉よりも早く花が咲きます。

純白の花は、黒部の山々の残雪と青い空にとてもよく生えます。
まさに北国の春です。

花には芳香があり、葉を噛むと甘味がするところからこの名前が付いたようです。