秋桐(アキギリ) シソ科

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秋桐(アキギリ)は、宇奈月の山林内に自生するシソ科の多年草です。

今年も鮮やかな紅紫色の花を咲かせました。

この花が咲くとあたりの山々はすっかりと秋の気配に包まれます。

花の形状が、春に咲く桐の花に似ていて、秋に咲くので秋桐と名付けられました。

季節はしらつゆが草花に宿る白露を迎えます。

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溝蕎麦(ミゾソバ) タデ科

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溝蕎麦は、宇奈月の山路や谷間などの湿地に自生するタデ科の一年草です。

宇奈月温泉スキー場で群落を作り、白い花が一面に咲いています。

花は枝先に花穂を出し10個ほどの米粒のような形の小花を集めて付けます。

茎の高さは50cmから80cmでまばらに分岐して下向きの棘があります。

葉は鉾型で毛がまばらに生え、萼は5裂し淡紅色、白色などの色があります。

花と葉の形が蕎麦に似て、溝などの湿った所に群生するので、この名前がついたようです。

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白鬚草(シラヒゲソウ) ユキノシタ科

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白髭草(シラヒゲソウ)は、宇奈月の山地の湿った陰地に自生するユキノシタ科の多年草です。

今年も限られた場所にひっそりと咲いています。

かつては登山道の林縁でよく見かけましたが、最近は絶滅に近い状況です。

葉は、やや丸いハート型で茎を抱くようについています。

茎は分岐することなく直立で、茎頂に白い花を1個つけます。

和名は、白い5個の花弁の縁が糸状に細裂している形状を白髭に見立て、白髭草と名付けられました。

乱獲さえしなければ毎年、種が落下して少しずつ増えていきます。

可憐でレースのように織り込まれた複雑な白い花は、見る人に自然造形の美学を教示してくれます。

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釣舟草(ツリフネソウ) ツリフネソウ科

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釣船草(ツリフネソウ)は、宇奈月の山中の木陰の湿った所に自生するツリフネソウ科の一年草です。

茎は、多汁質で瑞々しく直立してよく分岐し帯赤色で節が太くなります。

葉は、広皮針形で先は尖り細かい鋸歯がつきます。

夏から秋に茎の上部から細長い花序が伸び総状花序となり、それぞれ数個の花を付けます。

赤紫色の花は小花柄をもち基部には小さな苞をつけます。

花の形が船がぶら下がっているような形なのでこの名前がつきました。

果実は、触ると勢いよく飛び1年草の種族を増やす工夫がなされています。

秋の朝露に濡れた紅紫色の花は、静まりかえる深山にひときわ艶やかな色彩を呈しています。

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九蓋草(クガイソウ) ゴマノハグサ科

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九蓋草(クガイソウ)は、宇奈月の高山の斜面に自生するゴマノハグサ科の多年草です。

茎は根際から直立し長いもので1メートル近くあり直ぐに目に付きます。

茎頂に長い総状花序をつけ多くの小花が密生します。

花冠は筒状で花糸が紫色なので花穂全体が薄紫色に見えます。

葉は楕円形で先は尖り細かな鋸歯があり輪生しています。

輪生葉は、5枚、7枚と奇数が多く、何節も付くことから九蓋草と名付けられました。

青い蕎麦菜や紅色の越路下野草とともに、爽やかな高原の風に揺れながら天然の花壇を作っています。

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山蛍袋(ヤマホタルブクロ) キキョウ科

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黒部峡谷・日電歩道の切り立った崖沿いに自生しているキキョウ科の多年草です。

宇奈月温泉周辺では白色の蛍袋(ホタルブクロ)が道路沿や山道の日陰になるところで自生しています。

蛍袋は萼と萼の間に上に反り返った付属片がありますが、山蛍袋は付属片がなくすっきりとした萼です。

花は色つきのものが多く、釣鐘型で先端部が5裂しています。

小雨に濡れた花は下向きなので、昆虫達の絶好の雨宿りの場所になります。

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玉川杜鵑草(タマガワホトトギス) ユリ科

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玉川杜鵑草(タマガワホトトギス)は、宇奈月の深山の湿り気のある木陰に自生するユリ科の多年草です。

萌黄色の葉と黄色の花のコントラストが美しく、宇奈月僧ヶ岳登山道の落葉樹林縁で見かけます。

黄色い花びらに紫色の小斑点があり、杜鵑の胸のあたりの模様に似ているところから和名が付けられました。

冠の玉川の由来は、京都木津川支流の玉川です。

玉川堤は、現在も山吹の名所として知られ、奈良線の玉水駅の近くにあります。

古くは奈良時代に遡り、橘諸兄がこの近くに邸を構え、万葉集に山吹を数多く詠っています。

平安時代には歌枕の地となり、玉川と言えば山吹を連想するようになりました。

黄金色を山吹に見立て、玉川を連想して和名を付けるところは、日本人の自然を愛しむ心の現れだと思います。

花の命名には興味深い事柄が隠されているようです。

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鳥足升麻(トリアシショウマ) ユキノシタ科

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鳥足升麻は、宇奈月温泉の山道の則面に自生しているキノシタ科の多年草です。

梅雨時期に葉よりも上に円錐花序が出て開花します。

花柄は短く白色の小花が並んで付き、すがすがしい甘い香りがします。

この香りで多くの昆虫たちを集めます。

細くてしっかりと真っ直ぐに伸びた茎を鳥の足に見立てて和名がつけられました。

草むらから飛び出している鳥足升麻の姿は、白鷺が止まっているかのようです。

芽吹きの形が鳥の足に似ていることが名前の由来とするところもあります。

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蕎麦菜(ソバナ) キキョウ科

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蕎麦菜(ソバナ)は、宇奈月の登山道の斜面に、小さな釣鐘の形をした赤紫色の花をつけるキキョウ科の多年草です。

僧ヶ岳登山道でよく見かけます。

葉は、広被針形で互生し若葉は山菜として食用になります。

茎の切り口から白い粘りのある汁が出て、これが蕎麦をゆでる時の臭いと似ているところから命名されたようです。

類似のツリガネニンジンは、めしべが長く花の外まで伸びているのと葉が輪生なので簡単に見分けがつきます。

宇奈月の山々は、もうすっかり夏の花になりました。

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山荷葉(サンカヨウ) メギ科

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山荷葉(サンカヨウ)は、宇奈月の深山の雪解けの沢の斜面に白根葵(シラネアオイ)などと自生するメギ科の多年草です。

開花するとすがすがしい香りがします。

今年も雪が解けた沢の斜面にひと固まりになって咲いていました。

2枚の大きな葉が特徴で、散房花序に6弁の白い花を数個つけ、晩夏には濃い青紫の実をつけます。

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