月別アーカイブ: 5月 2014

大根草(ダイコンソウ) バラ科

大根草は宇奈月の山道沿いに自生するバラ科の多年草です。

冬期間、根生葉がロゼット状に地表に広がり、大根の葉の形に似ています。

大根はアブラナ科なので科が違い、全く異質です。

茎はまばらに分岐して枝先に五角錐の蕾を1個つけ、上部から順次黄色に開花します。

5個の萼裂片は花時には反曲し、5枚の花弁はほぼ円形で、雌しべ雄しべともに多数あります。

白い花の岡虎の尾や蛍袋によく合います。

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雉筵(キジムシロ) バラ科

雉筵(キジムシロ)は、宇奈月の山野でよく見かけるバラ科の多年草です。

根茎は太く、葉が根生して横に広がっています。

地面に広がる複葉を雉の座る筵に見立てたのでしょうか。

花は黄色の五弁で雪解けの日当たりの良い山の斜面で陽光に照らされ、黄金色に輝いています。

山吹とよく似ています。ともにバラ科です。

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上溝桜(ウワミズザクラ) バラ科

上溝桜(ウワミズザクラ)は宇奈月の山地に自生するバラ科の落葉高木です。

葉は桜の葉のように楕円形で先が細くなり、縁には鋸歯があります。

開花は5月の初旬、長さ10cmほどの白いブラシのような総状花序をつけて甘い匂いを漂わせます。

遠くから見ると雪が積もったように見えます。

果実は初夏の頃に赤く熟し、小さなさくらんぼになります。

その実は黒部の猿達の絶好の食料となります。

イヌザクラによく似ています。

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雪椿(ユキツバキ) ツバキ科

雪椿は、宇奈月の山地の落葉樹林内に自生するツバキ科の常緑小高木です。

日本海側の多雪地帯に多く分布し群落を作ります。

宇奈月では僧ヶ岳登山道に多く見られ、樹形は降り積もった雪に押されて直立できず背が低く分枝が盛んに行われます。

木々を覆う雪が解けると赤い花を付け、残雪の白に美しく映えます。

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片栗(カタクリ) ユリ科

今年は、宇奈月の山には例年より積雪がやや少なく山野草の開花時期が早まっています。

宇奈月の山の斜面に固まって咲いています。

カタクリは、ユリ科の植物で堅香子(カタカゴ)の花と呼ばれ、かつては鱗茎から片栗粉をとっていました。

大伴家持は国司として5年間越中に赴任していた時に万葉集でカタカゴを詠っています。

『物部の 八十少女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花』

越中の国衙が置かれていた場所は、現在の高岡市伏木にある雲龍山勝興寺の境内です。

その古刹の北側に伏木神社があり、神社の西側に「万葉寺井の址」が残されています。

待ちわびた北国の春に思いを寄せる家持の目には、清水を汲みに井戸に集まる乙女たちの笑い声と、井戸の周りに可憐に咲いている堅香子(かたくり)が重なったのかもしれません。

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