月別アーカイブ: 8月 2012

金光花(キンコウカ)  ユリ科

金光花(キンコウカ)は宇奈月の亜高山の湿地帯に自生するユリ科の多年草です。

葉は根生し、形はアヤメのような剣状線形で、先端は尖り基部は鞘状になっています。

花径の高さは20から40cmぐらいになり葉よりも高く出ます。

茎の下半部には短い葉を互生させ、茎の上端に穂のような総状花序を付け黄色の小さな花を多数咲かせます。

花は星型にの6枚の花被片花があり下方から開花していきます。

子房上位で果実は長楕円形で毒性のサポニンを含みます。

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岩銀杏(イワイチョウ)  ミツガシワ科

岩銀杏(イワイアチョウ)は、宇奈月の亜高山の湿地帯に自生するミツガシワ科の多年草です。

根茎は太く横に這って群生します。

葉は根出して、腎形で光沢があり肉厚で縁には細かな鋸歯があります。

夏山シーズンになると花茎を伸ばし先端に10個程度の白色の花を咲かせます。

花冠は漏斗形で深く5烈し縁がやや波立っています。

和名は、葉の形が銀杏に似ているところから来ています。

湿原には小さな高山植物が一斉に開花します。

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球紫陽花(タマアジサイ)  ユキノシタ科  

球紫陽花(タマアジサイ)は、宇奈月の湿った林内に群生するユキノシタ科の落葉低木です。

蕾は、新梢の先に付き総苞に包まれ球状なのでこの名前がつきました。

若枝はよく分岐して淡緑色で毛があります。

苞が落ちると数個の枝が出て散房状に小さな両性化が密集します。

周辺には白色の蕚が発達した装飾化が形を整えます。

宇奈月の山では紫陽花が多く見られます。

球紫陽花(タマアジサイ)は葉が対生しているのに対し、蝦夷紫陽花(エゾアジサイ)は葉が互生しているので容易に見分けがつきます。

この他に春の蔓紫陽花(ツルアジサイ)、夏の草紫陽花(クサアジサイ)などが見られます。

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蝦夷紫陽花(エゾアジサイ)  ユキノシタ科

蝦夷紫陽花(エゾアジサイ)は、宇奈月の山中に生えるユキノシタ科の落葉低木です。

北海道や本州の日本海側の豪雪地帯に多く見られます。

故に、原種の山紫陽花が豪雪に埋もれ越冬する間に変化したのではと考えられています。

葉は、楕円形で葉柄があり対生し先は尖り鋸歯があります。

先梢に多数の青紫色の小さな両性花が密集し周りには花弁4枚の装飾化をつけます。

青色系の他に赤色系があり、花も葉も山紫陽花より全体が大型なので夏の登山道を艶やかに色づけます。

北海道で多く見られるので和名となりました。

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赤花(アカバナ)  アカバナ科

赤花(アカバナ)は、宇奈月温泉の日当たりのよい水湿地に生えるアカバナ科の可憐な多年草です。

茎は分枝し高さ20cmから70cmになり、茎の上部に7月から8月にかけて、淡紅紫色の可憐な小花をつけます。

白色の花は少ないということですが宇奈月では多く見られます。

花は蕚片が4個あり花弁も4個あります。

小さいながらも心に残る美しさは、それぞれの先端が浅く2裂になっているからです。

秋風が吹くようになると茎、葉、果実のすべてが赤紫色に紅葉するので赤花の名前がつきました。

いわゆる色鮮やかな草紅葉です。

朝晩、冷え込んでくると赤花以外の草や低木の葉も紅葉し鮮やかな草紅葉がてきます。

宇奈月温泉の山々の草紅葉が美しく映えるのも、もう間もなくです。

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九蓋草(クガイソウ)  ゴマノハグサ科

九蓋草(クガイソウ)は、宇奈月の山の斜面の木陰を好むゴマノハグサ科の多年草です。

7月から8月頃、川の崖っ淵や山の斜面に多く見られます。

茎は根際から数本直立し、茎頂に長い総状花序をつけ多くの小花が密集します。

花冠は筒状で花糸が紫色なので花穂全体が青色に見えます。

葉は楕円形で先は尖り細かな鋸歯があり輪生しています。

輪生葉は、5枚、7枚と奇数が多く何節も付くことから九蓋草と名付けられました。

青い蕎麦菜や紅色の下野草とともに、爽やかな高原の風に揺れながら天然の花壇を作っています。

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糊空木(ノリウツギ)  ユキノシタ科

糊空木(ノリウツギ)は、宇奈月の山野に生えるユキノシタ科、アジサイ属の落葉低木で、よく分岐します。

葉は大きく卵型で対生します。

8月に新梢(シンショウ)の先に白色の大きな円錐花序をつけます。

樹皮から糊を作り、この糊は古来、樹液を和紙をすく際の糊に使われました。

更に枝が空木に似ているところからこの名前がつきました。

別名ノリノキともいいます。

宇奈月温泉の登山道でよく見かけ、高さが2m以上になるので雨に濡れた白い装飾花がひときわ目立ちます。

白色の小さな両性花に、ハナカミキリやハナムグリ等の訪花性の昆虫が多く集まります。

この時期に咲く、鳥足升麻も多くの昆虫を集めます。

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小金鈴花(コキンレイカ)  オミナエシ科

小金鈴花は、宇奈月の山の岩場に生えるオミナエシ科の多年草です。

岩場に好んで生えるので、ついつい見逃します。

地下茎は横にはい、匍匐枝(ホフクシ)を出して増えます。

匍匐枝とは、地上近くを這って細長く伸び、そのさきに芽を付ける茎のことで、その節から新しい植物体が形成され、増殖していきます。

葉は対生し、裂片には大きな欠刻と鋸歯があります。

茎頂には黄金色の小花を散状花序に多くつけます。

黒部峡谷、下の廊下の岩場でもよく見かけます。

別名、白山女郎花(ハクサンオミナエシ)ともよばれオミナエシ科独特の匂いがします。

白山に多く見られるのでこの名前がつけられました。

平地では、女郎花の白花の男郎花(オトコエシ)が咲いています。

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沢鵯(サワヒヨドリ)  キク科

沢鵯(サワヒヨドリ)は、宇奈月の日当たりのよい湿地に生えるキク科の多年草です。

茎は直立し上部に縮れ毛が多く、鵯花(ヒヨドリバナ)と違ってあまり分岐はしません。

葉は、対生し披針形で無柄で時には藤袴のように3裂することがあります。

茎の先端に散房状に多数の小花をつけます。

亜高山型の四つ葉鵯(ヨツバヒヨドリ)も咲き始めました。

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鵯花(ヒヨドリバナ)

鵯花(ヒヨドリバナ)は、宇奈月の山野などに生えるキク科の多年草です。

葉は対生してやや薄く卵状長楕円形で縁には鋸歯があり、裏面には腺点があります。

茎の高さは大きいもので2mにもなり、その表皮には紫色の細点があり少しざらつき、先端近くでは多くの分岐が見られます。

茎頂に白い小さな筒状花が多数集まって散房状にさかせます。

秋の七草のフジバカマと同じ仲間です。

鵯の鳴くころに開花するのでこの名前がつきました。

鵯花は、開花の状態より蕾の状態の方が美しく見えます。

これとよく似た沢鵯(サワヒヨドリ)も開花し始めました。

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