月別アーカイブ: 7月 2012

岩絡(イワガラミ)  ユキノシタ科

岩絡(イワガラミ)は、宇奈月の山地に普通にあるユキノシタ科の落葉藤本です。

幹から多数の気根を出して樹木や岩などに絡みついて成長します。

葉は対生し赤みのある長柄があり、葉身は長さ5cmから10cmの広卵形で先は細く尖り縁には荒いやや不規則な鋸歯があります。

花は、5月から7月にかけて新枝の先に集散花序を形成し、5弁の白く小さい両性花を多数開かせます。

周囲には数個の装飾花があり、白く大きい萼片が1個が花弁状につきます。

蔓紫陽花(ツルアジサイ)は、生態的にも形態的にもよく似ていますが、萼片が4個つくので区別がつきます。

大樹に絡みつく様は、木全体に白い花が咲いたようで華やかになります。

カテゴリー: 宇奈月の山野草 |

靭草(ウツボグサ)  シソ科

靭草(ウツボグサ)は、宇奈月の日当たりのよい山野の草地に生えるシソ科の多年草です。

茎は20cmから30cmで、基部から葉を付けた短い匍匐茎を地表に伸ばします。

匍匐茎とは、地上に伏して細長くのび、その先に芽を付ける茎のことで節から根や芽を出して繁殖します。

葉は、長楕円状披針形で対生し小さな柄があり、茎はシソ科特有の四角形です。

花は、直立した茎の先に肉穂花序を出し円柱状の花穂につきます。

花穂は、扁心形の苞に包まれ萼は、二唇形で上唇は一部切り取られたような切形で短い3歯があり、下唇は鋭く2裂しています。

花冠は紫色で筒状二唇形で、上唇は兜状、下唇が3裂して開出しています。

花序の形を矢を入れる靫(ウツボ)に見立てたところから命名されました。

夏に枯れても残るので夏枯草(カコウソウ)とも呼ばれ、生薬となります。

高山帯では小型の立山靫草が見られます。

カテゴリー: 宇奈月の山野草 |

素馨(ソケイ) モクセイ科

素馨(ソケイ)は、宇奈月の日陰の山の斜面に生える半蔓性のモクセイ科の常緑低木です。

原産はカシミールの山地でシルクロードで経て中国に入り、江戸末期に清国から日本に入りました。

モクセイ科の木は、芳香があるので香水の原料に使われました。

和名は蔓茉莉(ツルマツリ)でジャスミンの仲間です。

葉は、奇数羽状複葉で羽状楕円形の小葉を2から4対つけます。

花は、茎頂もしくは上部葉腋から集散花序をだし白色の小花をまばらにつけます。

花冠の下部は細い筒状になり上部は4裂または5裂して星状に平開します。

初夏の香りを楽しむのに適した花です。

カテゴリー: 宇奈月の山野草 |