月別アーカイブ: 5月 2012

金凰花(キンポウゲ)

金鳳花(キンポウゲ)は宇奈月の日当たりのいい平地に生えるキンポウゲ科の多年草です。

葉は掌状に深く裂け各裂片は粗い鋸歯状になっており、この形がキンポウゲ科の植物の特徴となっています。

花は、黄色の5弁花で光沢を持ち黄金色に輝くところから和名の由来となっています。

広範囲にわたって群生するので、風が通るたびに黄金色に波打ちます。

キンポウゲ科の植物は、花が美しいので観賞用に栽培されますが、アルカロイドを含む有毒植物が多く見られます。

なかでもトリカブトが代表的な花です。

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座禅草(ザゼンソウ)

座禅草(ザゼンソウ)は、宇奈月の深山の湿地に生えるサトイモ科の大型多年草です。

雪渓の消え際で平らな場所でよく見かけます。
周りには、まだ雪渓が残っています。

先ず紫黒色の花が開花する際に発熱が起こり周囲の氷雪を溶かして花序のぞかせます。

開花後に葉が成長します。

葉は、丸みをおびた心臓型で長さは30から40cmと大型です。
葉の葉脈は表でへこみ、裏では出ています。

花は一方が開いた仏像の背景の形をしています。
このような形は仏焔苞とよばれ、和名は苞の形を禅僧の座禅に見立てたところからきています。

アメリカのテネシー州では絶滅危惧種に指定されています。
悪臭がするところからスカンクキャベツの呼び名があります。

この悪臭は、蠅等の昆虫をおびき寄せ受粉をさせる手段だと考えられています。

花の命名は国によって随分と違うようです。
大変興味深い花です。

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大岩鏡(オオイワガガミ)

岩鏡(オオイワカガミ)は、宇奈月の深山のブナ林等の落葉樹林に生えるイワウメ科の多年草です。

葉は岩鏡より大きく多数の尖った鋸歯があり光っています。
和名は、岩場に生え光沢のある硬い葉が光を照り返す所からきています。

花は淡紅色で花冠は漏斗型で5裂しています。

室堂などの高山帯では小型の小岩鏡が見られます。

雪解けのブナ林を歩くと、亜高山性の小型のカタクリの群生の中に見ることができます。
色鮮やかなギフチョウも見ることができます。

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朴の木(ホオノキ)

朴の木(ホオノキ)は宇奈月の山や平地に生えるモクレン科の落葉高木です。
栃の木とよく間違えられます。

高さ20mを越える高木は、樹皮が灰白色でまばらに分岐します。

大型の長楕円形の葉は、枝先の新しく伸びた部分に集まって互生しますが、束生しているので輪生状にも見えます。

芳香のある葉は殺菌作用があるためおにぎり、お餅、ちらし寿し等、食物を包むのに用いられました。

また肉厚の葉は、落ち葉になった後も火に強いので味噌や他の食材を載せて焼く器代わりにも使われています。

花は大型で芳香があり、輪生状の葉の真ん中に1個だけつけます。

栃の木に蔓性の植物がよく寄生するのに対し、朴の木にほとんど見られないのは強い他感作用を示すためだと考えられます。

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栃の木(トチノキ)

栃の木(トチノキ)は、宇奈月の黒部峡谷沿いや宇奈月谷沿いに多く見られる直幹性のトチノキ科の落葉高木です。

宇奈月栃の森は、江戸時代に植林され飢饉の際の食料になるので伐採を禁止されていました。

陽射しを遮ってくれる大きな葉は、5個から7個の奇数の葉が掌状に集まった複葉です。
中央の葉が最大で大きな物で40cm位になり、端になるに従って小さくなっていきます。

山野草ガイドをしていると朴の木との違いをよく聞かれます。

朴の葉は、枝先の新しく伸びた部分に集まって互生していますが、束生しているので輪生状に見えます。
その為容易に見分けがつきます。

枝先に直立した円錐形の花は、花序の枝側についた多くの花の集合体です。

秋には丸い実が落下します。
その殻の中に栗に似た赤褐色の種子があり、栃餅や栃がゆとして食されます。

猿や本土栗鼠の格好の餌にもなります。

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紫華蔓(ムラサキケマン)

紫華蔓(ムラサキケマン)は、宇奈月の林道沿いの林縁や藪陰に多く見られるケシ科の越年草です。

茎は柔らかく多汁質で紅色をおびることが多く、葉は2回3出複葉で柔らかくて先端には鋸歯があります。

裏から光を当てると葉が美しい若葉色に浮き上がります。

花は美しいのですが、全草にプロトピンというアルカロイドを含む有害植物です。

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春虎の尾(ハルトラノオ)

春虎の尾(ハルトラノオ)は宇奈月の落葉樹林に生えるタデ科の多年草です。

花は、高さ10cm位の花茎の先に密な花穂をつくり、白色でわずかに淡紅色をおびます。

花弁はなく白いのは萼で5箇所に深く裂け赤い葯をつけた雄しべが目立ちます。

花穂を虎の尾に見立て春早く咲くところから和名がきています。
かたくりの群生地でよく見かけます。

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木通(アケビ)

木通(アケビ)は、宇奈月の山中で見られるアケビ科の落葉性木本です。

アケビのように地上部が多年にわたって繰り返し開花、結実し、茎が木化し肥大成長した物を木本といいます。

蔓は左巻きに他の木に絡み成長します。
花は短枝から総状花序を下垂し淡紫色の小花を開かせます。

葉は5個の掌状複葉で、まれに7葉の物も見られます。
3葉の物は三葉木通で、紫褐色の花はお茶花として好まれています。

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稚児百合(チゴユリ)

稚児百合(チゴユリ)は、宇奈月温泉の落葉樹林や杉林の中で群生するユリ科の多年草です。

宝鐸草(ホウチャクソウ)と同じ環境で育ちます。
葉は互生しユリ科独特の楕円形で、茎頂に1個から2個の白い花を下向きにつけます。

群生で咲いている姿は稚児行列のようです。
和名は小さくて可愛いところからきています。

一輪ざしに生けるとよく花の観察ができます。

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宝鐸草(ホウチャクソウ)

宝鐸草(ホウチャクソウ)は、宇奈月の落葉樹林内や杉林に生えるユリ科の多年草です。

花冠は筒状で、先端は広くなり白から緑のグラデーションが美しい花です。
地味ですが摘んだ時に独特の悪臭がします。

春先に見られるアマドコロやナルコユリと芽吹きがよく似ています。
和名は花の形が宝鐸に似ているところきています。

近くには稚児百合(チゴユリ)の群生が見られます。

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