赤い花をつけた【羽団扇楓(ハウチワカエデ)】
羽団扇楓(ハウチワカエデ)は、宇奈月温泉の山の斜面や谷間に生えるカエデ科の落葉高木です。大きいもので高さが12mにもなります。 葉の形が、天狗が持っている団扇に似ているところから名付けられました。新緑の若葉と深紅の花は瑞々しく輝き、生命力の息吹を感じさせてくれます。 花、若葉、紅葉とも美しいので「名月楓」とも呼ばれています。 黒部の山々には多くの楓の種類が見られます。 楓とは似ても似つかぬ葉の一葉楓、薄緑の花の板屋楓、樹が緑色の瓜肌楓、小型の小羽団扇楓、葉の切れ込みの深い、いろは紅葉、少し切れ込みの浅い山紅葉、葉が大きくて切れ込みの浅い大紅葉、等等まだまだあります。 誰しもが黒部峡谷の紅葉に魅了されるのは、楓の種類の多さかもしれません。 |