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栃の木(トチノキ) トチノキ科

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<宇奈月・栃の森>

栃の木は、宇奈月の黒部峡谷沿いや宇奈月谷沿いに多く見られるトチノキ科の直幹性の落葉高木。

宇奈月の栃の森は、江戸時代に植林され飢饉の際の食料になるので、伐採を禁止されていた。

陽射しを遮る大きな葉は、5個から7個の奇数の葉が掌状に集まった複葉。

中央の葉が最大で大きな物で、40cm位になり端になるに従って小さくなっていく。

山野草ガイドをしていると朴の木との違いをよく聞かれる。

朴の葉は、枝先の新しく伸びた部分に集まって互生しするが、束生しているので輪生状に見える。

その為容易に見分けることができる。

枝先に直立した円錐形の花は、花序の枝側についた多くの花の集合体。

秋には丸い実が落下する。

その殻の中に栗に似た赤褐色の種子があり、栃餅や栃粥として食される。

猿や栗鼠の格好の餌にもなる。

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沢繁縷(サワハコベ) ナデシコ科

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沢繁縷(サワハコベ)は、宇奈月の山地の落葉樹林内に生えるナデシコ科の多年草。

茎の上部は斜上して分岐し下部は地を這ってひげ根を出し群落を作る。

葉に葉柄があり三角状卵型で先端は鋭形になっている。

花は先端で単生し、白色の5個の花弁は2中裂している。

カタクリの花が終わると一斉に咲き始める。

春の七草のハコベは花弁の切れ込みが深く10個の花弁に見えるので違いがよくわかる。

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春雪の下(ハルユキノシタ) ユキノシタ科

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春雪の下(ハルユキノシタ)は、宇奈月の山の岩場に生えるユキノシタ科の多年草。

束性した葉の中央より20から30センチメートルの1本の花茎を出し、円錐状に配列した集散花序に多数の白い花をつける。

葉は特徴ある腎円形で裂片には鋭鋸歯があり、花茎とともに粗い腺毛が生える。

花弁は下側の2弁が長く、上側の3弁は広卵形で小さく黄色の斑点がある。

これに対しユキノシタの花弁は赤紫の斑点。

ユキノシタより早く咲く。

信楽旅枕や古伊賀蹲に生けたい。

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岩旗竿(イワハタザオ) アブラナ科

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岩旗竿(イワハタザオ)は、宇奈月の日当たりよい岩間や崖の上などに生えるアブラナ科の多年草。

茎葉は、茎を抱き長楕円形で互生している。

茎は細くて直立し、茎頂の総状花序に長い花柄のある白色の十字形花冠を多く付け、下から上へと次々に開花する。

アブラナ科の植物の特徴でもある。

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板屋楓(イタヤカエデ) カエデ科

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板屋楓(イタヤカエデ)は、宇奈月の山地に生えるカエデ科の落葉高木。

高さは15メートルから20メートルにもなる。

葉は対生し縁にはほとんど鋸歯がない。

同種の葉団扇楓(ハウチワカエデ)は、鋸歯がある。

花は、若枝の先に散房状花序を垂れ下げ、小さな小花をつける。

4月から5月に、葉よりもわずかに早く開く。

新葉と同色のため、花の存在が分りづらい。

葉は、晩秋には荘厳な黄金色に輝き黒部峡谷を彩る。

欅平周辺には樹齢百年以上の大樹が見られる。

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黒文字(クロモジ) クスノキ科

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黒文字(クロモジ)は、宇奈月の山地の落葉樹林内に生えるクスノキ科の落葉低木。

樹や枝に精油が多含まれ、柑橘系の芳香がある。

殺菌効果もあるので、楊枝や取り箸などに用いられ、種子からは灯油を採ったりしていた。

枝は黄緑色で黒斑があり、折口から芳香が漂う。

樹皮の黒斑を文字に見立てたのが和名の由来。

葉は、倒卵形で薄く枝先に集まり花と共に開き、樹林内の新緑の美しさを作り出している。

花は、前年の枝の先端近くの葉腋に散形花序をつけ、葉が開くのと同時に小さな花をたくさんつける。

雄雌異株なので雄花は、雌花より大きくて数も多くともに淡黄色。

画像は雄花。

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上溝桜(ウワミズザクラ) バラ科

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上溝桜(ウワミズザクラ)は、宇奈月の山野に自生するバラ科の落葉高木。

高さは10メートルから20メートルになる。

葉は桜の葉と同様で楕円形で先が細くなり、縁には鋸歯がある。

木肌は桜と全く同じ。開花は5月の初旬、新枝の先の長い花序に小白花を多数つけるので白いブラシのようになる。

辺り一面に甘い匂いを漂わせる。

遠くから見ると雪が積もったようにも見える。

果実は初夏の頃に赤くなりやがて黒く熟す。

これが野生の猿達の絶好の餌にもなる。

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春虎の尾(ハルトラノオ) タデ科

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春虎の尾(ハルトラノオ)は、宇奈月の湿った落葉樹林内に自生するタデ科の多年草。

花は、高さ10cm位の花茎の先に密な花穂をつくり、白色でわずかに淡紅色をおびる。

花穂を虎の尾に見立て春早く咲くところから和名がきている。

地下茎は、横に這って所々膨らみ、根出葉は長楕円形で長い柄がある。

かたくりの群落の中にまとまって咲いているのをよく見かける。

これも、初夏には姿を消してしまうスプリング・エフェメラルの一種。

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黄華鬘(キケマン) ケシ科

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黄華鬘(キケマン)は、宇奈月の日当たりの良い平地に自生するケシ科の越年草。

花は、横に長い筒形で先が唇状に少し開く。

華鬘とは仏殿に垂れ下がった金色の飾りのことで、鮮やかな黄金色の花を華鬘に見立てたのが名の由来。

宇奈月スノーパークで、雪を纏った山を背景に群生が見られる。

カタクリやサワハコベの群生もあり、鶯の声を聞きながら山野草を愛でることができる。

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黄花錨草(キバナイカリソウ) メギ科

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黄花錨草は、宇奈月の山地の林床や林縁に自生するメギ科の多年草。

葉は2回3出複葉で形は卵形。

縁には多くの刺毛がある。

花が錨の形に似ていて、色が薄い黄色なところからこの名前が付いた。

日本海側に多く分布する。

花をつけているときの葉は柔らかな萌葱色で、春の光を優しく通す。

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