丸葉満作(マルバマンサク)

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丸葉満作(マルバマンサク)は、宇奈月の山地に生えるマンサク科の落葉低木。

残雪多い山の斜面でひっそりと細い花を咲かせる。

花は4枚(4数性)で黄色。

葉の先が円頭なのでマルバマンサクと呼ばれる。

日本海側に多く分布する。

和名は、春まず咲くことに由来する

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檀香梅(ダンコウバイ) クスノキ科

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檀香梅(ダンコウバイ)は宇奈月の山地に生えるクスノキ科の落葉低木。

花は葉より早く開く。

花は散形花序で各花序に数個の黄色い花を付け、クスノキ科独特の芳香がある。

枝や葉にも芳香があり、黒文字(クロモジ)とよく似た芳香である。

宇奈月では、満作(マンサク)などと共に春を告げる季節の花である。

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岩団扇(イワウチワ) イワウメ科

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宇奈月の雪が解けた岩場に可憐に咲くのは、岩団扇(イワウチワ)。

イワウメ科の多年草。

深山の落葉林下のやや湿ったところや、岩場に生える。

花は、淡紅色の一輪で横向きに開く。

葉は、肉厚で光沢があり広円形で縁には、波状の鈍鋸歯がある。

和名は、葉の形が団扇に似た形状で岩場に生えることに由来する。

雪の残る山道を歩いていると、頭上の岩場から花が回転しながら落ちてくる。

岩団扇の落花である。

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鳥足升麻(トリアシショウマ) ユキノシタ科

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鳥足升麻は、宇奈月の山道の法面でよく見かけるユキノシタ科の多年草。

群生をなし、甘い香りを漂わせる。

まさに五感で自然を感じさてくれる。

細くてしっかりとした茎が長く伸び、先端に小さな白花を無数につる清楚な花。

芽吹きの形が鳥の足に似ているのでこの名前がついた。

草むらから飛び出している姿は、白鷺のように見える。

山吹の葉に似た山吹升麻もこの時期に見られる。

大きな花器に水をたっぷり入れて生けると、初夏の風情が楽しめる。

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越の小貝母(コシノコバイモ) ユリ科

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越の小貝母(コシノコバイモ)は、宇奈月の日陰の山の斜面に咲く、ユリ科の多年草です。

早朝ウォークのコースの途中で、雪解けの斜面で先ず見かける花で、宇奈月の自然の豊かさに感動します。

越の小貝母は、北陸に多く分布し茎の長さは5cmから10cmぐらいで茎頂に下向きの一輪の花をつけます。

西洋貝母(ばいも)と比べると小型で、越前、越中、越後の越の国に多く見られるので越の小貝母(コシノコバイモ)と呼ばれています。

この可憐な花は、立山や白馬周辺に見られる高山植物のクロユリに一番近い植物で、学名のFritillariaはさいころを入れる筒の意味です。

海外でも花の形から命名される事がよくあります。

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舞鶴草(マイヅルソウ) ユリ科

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舞鶴草(マイヅルソウ)は、宇奈月の亜高山帯の涼しい樹林内に生えるユリ科の多年草です。

葉は心臓型で2から3個、互生しています。

花は茎の先端に総状花序に付きます。

秋になると黄色い照葉の上に赤い実を付けます。

春とは対照的な山の恵です。

葉の脈の独特な曲線を鶴が羽を広げた形に見立てたところが名の由来です。

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上溝桜(ウワミズザクラ) バラ科

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上溝桜(ウワミズザクラ)は宇奈月の山地に自生するバラ科の落葉高木です。

葉は桜の葉のように楕円形で先が細くなり、縁には鋸歯があります。

開花は5月の初旬、長さ10cmほどの白いブラシのような総状花序をつけて甘い匂いを漂わせます。

遠くから見ると雪が積もったように見えます。

果実は初夏の頃に赤く熟し、小さなさくらんぼになります。

その実は黒部の猿達の絶好の食料となります。

イヌザクラによく似ています。

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黄華鬘(キケマン) ケシ科

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黄華鬘(キケマン)は、宇奈月の日当たりの良い平地に多いケシ科の越年草です。

花は横に長い筒形で、先が唇状に少し開いています。

華鬘とは仏殿に垂れ下がった金色の飾りのことで、花の形をこの華鬘に見立てたのが名の由来です。

宇奈月スノーパークで、雪を纏った山を背景に黄色の花が群生しているのをよく見かけます。

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片栗(カタクリ) ユリ科

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今年は、積雪が少なく山野草の開花時期が、平年より10日程早まっています。

片栗(カタクリ)は、ユリ科の多年草で落葉樹林内や、かつて落葉樹林だったところで群生します。

万葉集では堅香子(カタカゴ)の花として詠われ、かつては鱗茎から片栗粉を取り出したところから名前の由来になっています。

『物部の 八十少女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花』と大伴家持が万葉集で詠んでいます。

大伴家持が国司として5年間、越中に赴任していました。

越中の国衙が置かれていた場所は、現在の高岡市伏木古国府、浄土真宗本願寺派の古刹「雲龍山勝興寺」の境内です。

その古刹の北側に伏木神社があり、神社の西側に「万葉寺井の址」が残されています。

待ちわびた北国の春に思いを寄せる家持の目には、清水を汲みに井戸に集まる乙女たちの笑い声と、その乙女たちを象徴するように咲いている堅香子(かたくり)が重なって見えたのかもしれません。

落葉樹の葉が広がり、樹林内の太陽の光が弱まると、片栗の姿が消えます。

まさに春の妖精です。

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秋の麒麟草(アキノキリンソウ) キク科

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宇奈月の登山道沿いに自生しているキク科の多年草です。

低山地から亜高山へと開花が移り、標高が高くなるに従って小形化してきます。

枝の上部に小さな黄色の頭花を多数付けます。

亜高山では、開花時期が8月中旬から11月の初旬頃までで、高山蝶が蜜を吸うために集まってきます。

深山も日一日と秋が深まっていきます。

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