月別アーカイブ: 9月 2018

雷乃収声(かみなり すなわちこえをおさむ)

プリント
<国立天文台:今日の星空>

9月23日から二十四節気は秋分に入る。

春分と同様、昼と夜の長さが同じになり、本格的な秋の始まりとなる。

この日を境に陽は弱く短くなる。

七十二侯は「雷乃収声(かみなり すなわちこえをおさむ)」で、二十四節気「秋分」の初侯にあたる。

黙黙と力強く湧く入道雲は消え、夕立時に鳴り響いた雷が収まる頃という意味。

これに対して七十二侯の「雷乃発声(かみなり すなわちこえはっす)」は、二十四節気「春分」の末侯で、今年は3月31日であった。

秋が深まるにつれ月影さやかな時季を迎える。

中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指す。

今年は9月24日が中秋の名月で翌日の25日が満月となる。

中秋の名月と満月が1日ずれる。

国立天文台暦計算室の暦Wikiによると、ずれることがしばしば起きるようだ。

満月の前後の月はことのほか美しく明るく輝く。

晴れていればまさに中秋の名月をめでることができる。

平安時代から続く中秋の名月をめでる習慣を大切に残したいものだ。

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玄鳥去(つばめ さる)

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9月18日から七十二侯は「玄鳥去(つばめ、さる)」で二十四節気「白露」の末侯にあたる。

春に日本にやってきた燕が暖かい南の国へ帰る頃という意味。

20日は秋彼岸の入り。

暑さ寒さは彼岸までの言葉通り燕の渡りが始まる。

燕がやってくるのは七十二侯の「玄鳥至(つばめ、きたる)」で、二十四節気「清明」の初侯にあたり、今年は4月5日だった。

宇奈月温泉で飛び交う燕は岩燕で尾羽が短くやや小型。

燕が去る頃は早朝ウォーキングの服装も長そでシャツとウインドーブレーカが必要となる。

今年のモーツアルト音楽祭は9月15日から17日までの3日間行われた。

日中の雨の影響で昨年より200名少ないが5500名の鑑賞客で山間の温泉街がにぎわった。

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鶺鴒鳴(せきれい なく)

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<薄の穂が棚引く僧ヶ岳登山道>

9月13日から七十二侯は「鶺鴒鳴(せきれい、なく)」で二十四節気「白露」の次侯にあたる。

季節は中秋で鶺鴒が鳴き始める頃という意味。

鶺鴒は春から秋にかけて宇奈月の道をチチッチチッと高い鳴き声を発して、長い尾をしきりに上下に振りながら小走りに動くのが観察される。

宇奈月谷などの水辺に棲む。

古くは日本神話の国産みの神聖な鳥として日本書紀に登場する。

鶺鴒の季語は秋。

我が国では、白というと雪を連想するが中国では五行思想により、白は秋の色とされている。

野の草花に宿った朝露が白く輝く白露の頃、鶺鴒のオスが伴侶を探して鳴き始める。

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草露白(くさのつゆ しろし)

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<白露が輝く釣舟草>

9月8日から二十四節気は「白露」となる。

朝晩の気温差が大きくなると露が降りるようになる。

暦便覧には「陰気ようやく重なり露凝って白し」とある。

夏の気配を残しつつも朝夕は涼しくなり、草花に朝露がつくようになるという意味。

七十二侯は「草露白(くさのつゆ しろし)」で二十四節気「白露」の初侯にあたる。

草に降りた露が白く光って見える頃という意味。

早朝、山道を行くと草露に足下が濡れる。

行き会いの空は、秋の雲に覆われる。

釣舟草に白露が輝き秋の訪れを感じさせる。

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禾乃登(こくのもの すなわちみのる)

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<鏡町の輪踊り>

9月2日から七十二侯は「禾乃登(こくのもの、すなわちみのる)」で二十四節気の処暑の末侯にあたる。

禾の文字は、植物の穂の形からできており豊かな実りを象徴する。

稲穂が膨らんで黄金色になる頃という意味。

越中八尾のおわら風の盆は9月3日で終了。

今年は雨にも遭わずおわら情緒を十分に味わうことができた。

9月1日から3日間で、昨年より5万人下回ったが21万人のお客様が坂の町に押しかる。

おわらの深みのある叙情性が訪れる人々の心を打つ。

新作おわらの代表作は小杉放庵が詠んだ「八尾四季」である。

今年も放庵の出身地日光から小杉放庵研究舎のメンバーが最終日に訪れる。

<八尾四季>
ゆらぐつり橋手に手をとりて
 渡る井田川 オワラ 春の風
富山あたりかあの灯火は
 飛んでゆきたや オワラ 灯とり虫
八尾坂道わかれてくれば
露か時雨か オワラ はらはらと
若しや来るかと窓押しあけて
 見れば立山 オワラ 雪ばかり

昭和3年に川崎順二に招かれて詠った歌である。

その前後に必ず延楽で長逗留された。

延楽には小杉放庵の足跡が数多く残っている。

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