月別アーカイブ: 7月 2018

鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう)

kurobegawa08
<峡谷の風が涼をよぶ>

7月17日から七十二侯は、「鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう)」で二十四節気「小暑」の末侯にあたる。

春に生まれた鷹の幼鳥が、飛び方を覚える時期で、巣立ちの準備をする頃という意味。

鷹は、古くから獲物を捕るための道具として大切にされてきた猛禽類である。

鷹狩りは、四千年前に中央アジアの平原で始まり、日本へは四世紀半ばに朝鮮半島を経て伝わって来たと言われる。

先日の地元紙によると、徳川家康が鷹狩りを好み、鷹術は一種の礼法と見なされた。

家康が好んだ「祢津流」は全国の武家の間に広まった。

加賀藩、富山藩にはこの流れを汲む「依田家」が鷹匠として抱えられ、文武二道を旨とする前田家で鷹匠文化として継承されていった。

武家にとって鷹狩りは、領内視察のほか軍事演習の意味合いもあったので、武芸奨励として受け継がれた。

黒部の奥山は加賀藩の直轄地で、黒部奥山廻役が定期的に調査に入る。

この時も鷹や犬鷲の飛ぶ様で、位置確認や気象予測の参考にしたという。

いよいよ黒部の空に鷹が高く舞う、盛夏の訪れである。

カテゴリー: 黒部観光 |

蓮始開(はす、はじめてひらく)

koyadaira01

7月12日から七十二侯は、「蓮始開(はす、はじめてひらく)」で二十四節気「小暑」の次侯にあたる。

池の水面に蓮の花が開き始める頃という意味。

泥を俗世に見立て、泥より出でて泥に染まらぬ優雅で貴賓高き蓮の花は、仏教の悟りの境地に例えられた。

加えてその崇高な清らかな花に極楽浄土を見るのである。

修行僧のかぶり物は若い蓮の葉を形取ってあり、未熟者であることを表す。

仏教徒にとっては聖なる花である。

蓮が咲く頃は、梅雨明け間近で大雨になりやすいのだが、富山県内では、今年はすでに梅雨が明け、猛暑日が続く。

連携排砂後の黒部川は透明さも増し、水量も落ち着いてきた。

河鹿蛙の鳴き声も、川風に乗って心地よく聞こえる。

カテゴリー: 黒部観光 |

温風至(あつかぜ、いたる)

unadamu01
<宇奈月ダムの排砂>

7月7日から二十四節気は「小暑」。

例年この時期は、長く続いた梅雨が終わりを告げ夏本番となる頃。

今年は太平洋高気圧とオホーツク高気圧に梅雨前線が挟まれて停滞状態。

気象庁は過去最多となる9府県に各地に大雨特別警報が出され、西日本を中心に甚大な豪雨被害が広がっている。

宇奈月温泉上流にある宇奈月ダムと出し平ダムでは、今年2回目となる連携排砂が行われた。

七十二侯は、「温風至(あつかぜ、いたる)」で二十四節気「小暑」の初侯にあたる。

温風とは南風のことで、温風が吹いて蒸し暑い日が増えてくる頃という意味。

沖縄から順に梅雨明けが始まるのもこの時期である。

早く雨が治まり、一日も早い復旧が望まれる。

カテゴリー: 黒部観光 |

半夏生(はんげ、しょうず)

mikurigaike

7月2日から七十二侯は、「半夏生(はんげ、しょうず)」で二十四節季「夏至」の末侯にあたる。

半夏という薬草が生える頃という意味。

半夏は烏柄杓(からすびしゃく)でサトイモ科の多年草。

花茎の頂きに仏炎包をつけ、中に肉穂花序を付ける独特な形をしている。

宇奈月の山野で見かける座禅草、水芭蕉、蝮草なども仏炎包を有し肉穗花序を付けている。

仏炎包とは仏像の光背の炎形に似ているため。

この頃に降る雨は、半夏雨(はんげあめ)と言われ、大雨になることが多い。

梅雨前線が日本列島に停滞するこの時期に、宇奈月ダムでは増水を利用して堆積した土砂を吐き出す排砂が行われるが、今年は6月28日に行われた。

上流のダムと連携排砂される。

7月1日は北アルプス・立山の夏山開き。

みくりが池周辺では高山植物の見頃を迎える。

いよいよ夏山のシーズン到来である。

カテゴリー: 黒部観光 |