月別アーカイブ: 5月 2018

紅花栄(べにばな、さく)

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5月26日から七十二侯は「紅花栄(べにばな、さく)」で二十四節気「小満」の次侯にあたる。

紅花が色付き、黄橙色から艶やかな紅色へと変わる頃という意味。

小満は、陽気盛んにして万物ようやく長じて満つということなので、紅花の濃厚な色合いは夏らしさを感じさせる。

紅花は、エジプト原産のキク科の耐寒性の一年草で、シルクロードを経て6世紀頃に日本に伝わる。

平安時代には関東から中国地方にかけて広く各地で栽培される。

江戸時代には、口紅や西陣の高貴な色の染色に使われた。

特に最上紅花が最高品質で珍重され、出羽や京都の紅花商人は財をなした。

宇奈月温泉の直下に流れる黒部川は、雪解けが進み水量を増している。

この時期の水の色は淡い緑色に濁る。

地元では笹濁りと言って川虫の孵化が盛んになり、山女魚や岩魚の動きが活発化する頃だ。

遡上したサクラマスは未だ下流域に潜んでいる。

まさにフライフィッシング日和。

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蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)

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<卯の花・米空木(こめうつぎ)>

5月21日から二十四節気は小満に入る。

小満とは、陽気盛んにして万物の生長する気が天地に満ち始める頃で、立夏から数えて15日目。

七十二侯は「蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)」で二十四節気「小満」の初侯にあたる。

蚕が桑の葉を盛んに食べて成長する頃という意味。

富山県五箇山は古くから養蚕が盛んで、合掌造りの内部は養蚕の為の様々な工夫がなされている。

その茅葺き屋根が、田圃の水面に映り込む頃でもある。

日一日と夏めく日が続き、麦の収穫、田植えの準備などで農家は活気に満ち溢れる。

懐石料理には欠かせない野菜も多くなる時期だ。

旬を迎える玉葱、アスパラガス、空豆等。

特に空豆は、形から蚕豆とも書かれ季節の料理には外せない。

宇奈月の山彦遊歩道では、山桃が沢山の小さな実をつけ、山路では卯の花が咲き文字通りの夏は来ぬである。

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竹笋生(たけのこ、しょうず)

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<大原台自然公園>

5月16日から七十二侯は「竹笋生(たけのこ、しょうず)」で二十四節気「立夏」の末侯にあたる。

竹笋(たけのこ)が生えてくる頃という意味。

笋は筍の異体字。

食材の筍は、孟宗竹で旬は4月中頃。

花山椒と出汁で炊くと春そのものだが時期的に1ヶ月ずれる。

この時期に採れる筍は、根曲竹(ねまがりだけ)で宇奈月の深山の樹林内や沢地などに群生する。

地元では筍と言うよりは、山菜の感覚で扱っている。

千島笹とも呼ばれ、北海道から山陰までの日本海側で、雪深いところに分布する。

真竹は、食用よりも笙(しょう)などの雅楽の楽器や筆や竹細工に使用される。

5月18日に宇奈月平和の像(観音像)観音祭が開催され、法要が営まれる。

地元出身の彫刻家・佐々木大樹氏の作品で、宇奈月温泉街が一望できる大原台自然公園に建つ。

標高566.8mで日本一高いところに建立され、台座含めて21.8mの巨大ブロンズ像。

延楽から車で20分、徒歩で90分。

自然を味わいながら時間をかけて散策するのも良い。

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蚯蚓出(みみず、いずる)

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<黒部峡谷鉄道・後曳橋>

5月11日から七十二侯は、「蚯蚓出(みみず、いずる)」で二十四節気「立夏」の次侯にあたる。

夏に向かうと土の中から蚯蚓(ミミズ)が這い出してくる頃と言う意味。

立夏ともなると爽やかな風と新緑の季節本番。

春の陽射しは少しずつ力を増し、萌葱色の草木も日一日と色が濃くなってくる。

宇奈月温泉の源泉は、宇奈月から上流7kmの黒薙温泉。

黒部川の最大支流である黒薙川が流れ、その河原から温泉が噴出している。

河原には、大きな岩石を配した大露天風呂がある。

雪解けで増水した黒薙川の急流は激しく岩にぶつかり、その轟音が狭い谷間に響き渡る。

黒部峡谷鉄道のトロッコ電車が渡る鉄橋で、最も深い峡谷にかかっているのは後曳鉄橋。

黒薙付近の雪を纏った山々と黒部峡谷の新緑が最も美しい頃である。

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蛙始鳴(かわず、はじめなく)

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5月5日から二十四節気は「立夏」。

暦の上では夏に入る。

宇奈月の早朝の川風は少し冷たさを含んでいるが、雪の纏った山々と麓の新緑が最も美しい季節でもある。

これから柔らかな春の陽射しが少しずつ力強くなり暑い夏に向かう。

七十二侯は「蛙始鳴(かわず、はじめなく)」で二十四節気「立夏」の初侯にあたる。

黒部川の河原からは時折、河鹿蛙の鳴き声が瀬音とともに心地よく伝わる。

初夏の気配だ。

今日から黒部峡谷鉄道は宇奈月から欅平まで20.1kmが全線開通する。

黒部峡谷の残雪と柔らかな新緑のコントラストを眺めながら、深く切り立った黒部峡谷沿いを走る。

車窓からは、トロッコ電車ならではの黒部の自然が満喫できる。

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