月別アーカイブ: 3月 2018

桜始開(さくら、はじめてひらく)

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<ホタルイカお造り>

3月26日から七十二侯は桜始開(さくら、はじめてひらく)で二十四節気「春分」の次侯にあたる。

宇奈月の桜は未だ蕾。

東京の桜の開花が話題になる頃、富山湾はホタルイカ漁で賑わう。

そのお造りや桜煮が旬を迎える。

ホタルイカは小さな可憐な生き物で、青白く発光するので見る人を魅了する。

漁は定置網で行われ、水揚げされる個体のほとんどが産卵を終えた雌である。

ホタルイカは産卵の時期を迎えると大量に深海から浮上して海岸に押し寄せる。

その時海岸線に延々と青白く光の帯を作る。

その光景は幻想的で、新月の夜に見られる。

ホタルイカの造りは独特の甘みがある。

腕だけを刺身にした「竜宮素麺足」も一緒にいただく。

添える野菜はグリーンアスパラ。

スッキリとした「勝駒・純米吟醸」が合う。

季節の器は「蓋物・色絵枝垂桜」。

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雀始巣(すずめ、はじめてすくう)

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3月21日から二十四節気は春分。

太陽が真東から昇り真西に沈み、太陽が春分点を通る日で、昼と夜の長さが同じになることから二十四節気では大きな節目の日とされる。

この日を中日に、前後3日間を含めた7日間が春の彼岸で先祖の供養をする。

この時期は西方の極楽浄土に最も近づける頃だと信じられていた。

春分の日は国民の祝日でもある。

祝日法第2条では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としてこの日を祝日と定める。

七十二侯は「雀始巣(すずめ、はじめてすくう)」で二十四節気「春分」の初侯でもある。

すずめが巣作りを始める頃という意味。

この日を境に、日脚が少しずつ長くなる。

残雪が残る山道では、低木の芽がふくらみ始める。

春の光によって自然の表情が豊かさを増す頃となる。

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菜虫化蝶(なむし、ちょうとなる)

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3月16日から七十二侯は、「菜虫化蝶(なむし、ちょうとなる)」で、二十四節気は「啓蟄」の末侯にあたる。

厳しい冬を越したサナギが蝶に羽化する頃という意味。

「菜虫」とはアブラナ科の野菜類を食べる昆虫の総称。

特に紋白蝶の幼虫の青虫をさす。

菜の花が畑一面に咲き乱れ、羽化した紋白蝶が飛び始める頃となる。

「菜の花曇り」「菜種梅雨」という言葉もこの時季に使われる。

気象庁では、全国の気象官署で統一した基準により生物季節観測の情報を紹介している。

それによると昨年の富山での紋白蝶の初見日は、3月17日。

今年は、大雪の影響もあり遅れ気味である。

温泉街の落葉樹は、冬芽をふくらませ若葉を出す準備をしている。

雪解けが進んだ山路では、蕗の薹が出始める。

この強い香りと苦みが冬眠から目覚めさせてくれる。

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桃始笑(もも、はじめてさく)

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3月11日から七十二侯は、桃始笑(もも、はじめてさく)二十四節気の「啓蟄」の次侯にあたる。

桃の蕾はふくらみ花が咲き始める頃という意味。

宇奈月温泉では一雨毎に春が近づいてくるのが感じられる。

かつてこの地は、俗称ウナヅキ平と呼ばれるガレ場で、桃の木が沢山自生していた。

先人達はこの地を桃原と名付け、黒部川電源開発の基地とした。

今は花桃を植林して当時を偲ぶ。

昨年は黒部川開発100年を記念して新たな花桃「三色桃」の苗木を100本植樹する。

この「三色桃」は、1本の木から白、赤、ピンクの花を咲かせる。

木曽川の電源開発を行ったのが大同電力で、その社長である福沢桃介が、大井発電所にドイツから持ち帰った苗木を植えた。

1922年のことで、これが「三色桃」である。

福沢桃介は、黒部川の水力発電にいち早く目をつけ、1909年に現地調査を行う。

入善町で紡績会社の工場を建設するためである。

この縁が植樹に繋がった。

開花は、桜の花が終わる4月の半ば頃。

黒部漁港では春の便りを届けてくれる魚が水揚げされる。

今が旬の細魚(さより)、鯛、平目、アオリイカ、梅貝など。

早春のお造りの器は、仁清色絵桃花、六寸皿彩。

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蟄虫啓戸(すごもりのむし、とをひらく)

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<延楽ロビーの鄙飾り>

3月6日から二十四節気は「啓蟄」となる。

土の中で冬ごもりしていた生き物たちが、穴を啓いて地上へと這い出してくる頃。

七十二侯は「蟄虫啓戸(すごもりのむし、とをひらく)」で二十四節気「啓蟄」の初侯にあたる。「

「啓」は開く、「蟄」は虫の冬ごもりのこと。

冬眠していた生き物が春の日差しを求めて土から出てくる頃と言う意味。

「啓蟄」と「蟄虫啓戸」は同じ意味である。

3月1日から黒部川での渓流釣りが解禁となる。

未だ雪が残る早春の黒部川の川原では、ネコヤナギの花穂が春の光を浴びて輝いている。

岩魚、山女魚の動きが活発化する頃でもある。

3月3日は桃の節句。

今年の節句は土曜日で、宇奈月温泉雪上花火の日と重なり、甘酒で体を温め花火鑑賞。

花火の大輪は、澄み切った山あいの出湯の空に美しく冴え渡る。

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草木萌動(そうもく、めばえいずる)

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<ホタルイカお造り>

3月1日から七十二侯は「草木萌動(そうもく、めばえいずる)」で二十四節気の「雨水」の末侯にあたる。

柔らかな春の陽射しを受け、潤った土や木々から萌葱色の新芽が芽吹く頃という意味で、春めいてくると富山湾のホタルイカの産卵が始まる。

昼は深い海底に潜み、深夜から明け方にかけて浅いところへと移動して産卵。

その習性をとらえて行われるのが、富山湾の春の風物詩「ホタルイカ漁」、3月1日より解禁となる。

ホタルイカ独特の青白い光は幻想的で、まさに富山湾の神秘。

ほのかな甘みのお造りは絶品で、地酒とよく合う。

器は、仁清色絵水仙絵・五寸皿。

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