月別アーカイブ: 2月 2018

土脉潤起(つちのしょう うるおいをおこる)

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<黒部川・川原>

2月19日から二十四節気は「雨水」。

空から降る冷たい雪が雨に変わり、宇奈月の里に積もった雪がゆっくりと溶け始める頃となる。

この時期に吹く強い南風が春一番。

積雪の多い今年は遅れそうだ。

七十二侯は「土脉潤起(つちのしょう、うるおいをおこる)」二十四節気「雨水」の初侯にあたる。

凍てついた大地が潤いをとり戻す頃と言う意味で、昔から農耕の準備を始める目安とされた。

朝の日差しを受けた黒部川の川原では、木々の芽吹きが進み、それを狙って野猿たちがやってくる。

山でも春の気配が感じられるようになり、急峻な山の斜面ではあちらこちらで雪崩が起き、山肌を削りながら、黒部の流れ近くまで大量の雪を運ぶ。

「雨水」の晴れ間、カモシカ観察に宇奈月スノーパークへ出かけよう。

カモシカは冬眠しないので雪上を移動する様子を容易に見つけることができる。

週末の宇奈月の夜は雪上花火大会。

4月14日までの毎週土曜日に大輪が打ち上げられる。

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魚上氷(うお こおりをいずる)

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<黒部川・冬景色>

2月14日から七十二侯は「魚上氷(うお こおりをいずる)」で二十四節気「立春」の末侯にあたる。

春の兆しを感じて魚が動き始め、割れた氷の間から飛び出す頃という意味。

黒部峡谷は、連日の雪で白銀の世界。

例年より気温は低くいが、冬でも凍らない渓流は春めいているのかもしれない。

暮れに孵化したヤマメ(桜鱒)の稚魚たちも浅瀬の岩陰に潜んでいる。

寒気がゆるむと直ぐに春めいてくる黒部峡谷。

宇奈月温泉にとってはヤマメが春告魚かもしれない。

延楽の客室から望む黒部川は、3月1日に渓流釣りの解禁を迎える。

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黄鶯睍睆(こうおう、けんかんす)(うぐいす、なく)

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<雪見露天風呂・琴音の湯>

2月9日から七十二侯は「黄鶯睍睆(こうおう、けんかんす)(うぐいす、なく)」で二十四節気「立春」の次侯にあたる。

山里に春を告げる鶯が鳴く頃と言う意味。

睍睆とは声の美しい様子を表す畳韻の擬態語。

畳韻とは韻が同じ漢字2文字を重ねることとある。

昨年は、この時期に富山気象台は梅の開花宣言を発表した。

今年は立春を迎えてから豪雪で寒い日が続く。

天気のことわざ辞典に「節分に雪が降れば48日荒れる」という。

節分は、年の変わる節に当たる特別な日なので、この日の天候からその年の天候を占うことわざがあるようだ。

他にも「立春に雪が降れば30日雪が続く」とある。

今年は節分も立春も雪が降り、その後も降り続いた。

今年は2月いっぱいは、いくらか寒い日が続くのかもしれない。

幸い日は長く、日差しも明るくなり確実に春に近づいている。

宇奈月の里で初音を聞けるのも間近だ。

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東風解氷(はるかぜ、こおりをとく)

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節分の翌日に迎える立春は、冬から春に移る時期。

旧暦では1年の始まりとされ二十四節気の始まりでもある。

あらゆる節日の基準日となる。

二百十日は、おわら風の盆の歌の中にも出てくるので、馴染み深い。

立春から数えると9月1日になる。

八十八夜も同様で暦に記して農作業の目安とした。

七十二侯の始まりは、「東風解氷(はるかぜ、こおりをとく)」で立春の初侯。

東風は春風のことで、東から温かい風が吹き、張り詰めていた氷を解かし始める頃という意味。

日足が伸びこの頃から木々も次第に芽吹き始める。

春の兆しが少しずつ現れ始める時節である。

立春の早朝、禅寺では立春大吉と書いた紙札を貼る。

厄除けの意味がある。

延楽では節分と立春に特別な七寸皿を使う。

「鬼は外、福は内のごとく」鬼の顔は皿の外側に描かれ、福は内側に描かれている。

こういう遊び心に福来たる。

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