月別アーカイブ: 1月 2018

鶏始乳(にわとり、はじめてとやにつく)

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<鰤しゃぶ>

1月30日から七十二侯は「鶏始乳(にわとり、はじめてとやにつく)」で二十四節季「大寒」の末侯。

鶏が春の気を感じ、卵を産み始める頃という意味。

厳しい寒さは続くが、太陽は少しずつ力強さを増してくる。

生き物たちは、敏感に春の気配を感じ目覚めの準備を進めている。

三寒四温を繰り返しながら季節は春に向かっている。

富山湾では寒鰤の水揚げが続いている。

鰤は、春に九州近海や東シナ海で生まれ、日本海を北上し北海道あたりまで行き冬に南下する。

富山湾には、餌の鰯を追いかけて入ってくる。

富山湾にさしかかる頃、適度に身が締まり脂も乗り旨さを増す。

富山湾には数キロにわたり大掛かりな定置網が、何張りも仕掛けられている。

寒鰤漁法である。

全身が霜降り肉と言ってもいいくらい脂が乗り富山湾の王者と称するに相応しい。

刺身はもちろんのこと、鰤しゃぶ、塩焼き、鰤大根、かぶら寿しとどれをとっても旨い。

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水沢腹堅(さわみず、こおりつめる)

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1月25日から七十二侯は、「水沢腹堅(さわみず、こおりつめる)」で二十四節気、大寒の次侯。

沢に氷が厚く張りつめるほど寒い頃と言う意味。

水はいよいよ冷たさを増し、1年の内で最も寒い時期。

この頃は強い寒気が入りやすく、記録的な大雪や最低気温をもたらす。

県内の交通機関にもダメージを与える。

北陸新幹線は、多少の時間の遅れはあるが、降雪をもろともせず力強く高速で黒部川扇状地を駆け抜ける。

驚くほど雪に強い新幹線である。

寒の内に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれ雑菌が少ないので腐りにくい。

故に酒や醤油などの発酵食品は寒の内に仕込む。

寒稽古も寒の内ならではの行事である。

立春が待ち遠しい。

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款冬華(ふきのはな、さく)

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1月20日から二十四節気は「大寒」に入る。

寒さは一段と厳しくなるが、冬至を過ぎてから太陽の光は少しずつ力強さを増してくる。

これからは三寒四温を繰り返しながら季節は春に向かっている。

七十二侯は「款冬華(ふきのはな、さく)」で二十四節気「大寒」の初侯。

款冬(カントウ)とは蕗のことで、雪に覆われた宇奈月の山路では蕗の薹が顔を出す準備をしている頃という意味。

節分までは寒の内で、雪の日が続く。

富山湾では雌の香箱蟹が資源保護のため1月20日から禁漁となる。

昨年の解禁から多くの食通が香箱蟹を求めて宇奈月の地に訪れた。

富山湾ではズワイガニ(津和井蟹)、紅ズワイガニ、毛蟹が捕れる。

浅瀬から深海に至るまで多種多様な魚が生息する富山湾。

大寒に入り津和井蟹の味が益々冴える。

早朝の市場には、活けズワイガニがずらりと並ぶ。

その中からしっかりと身の詰まった大物だけが厳選される。

延楽の蟹料理の焼き蟹は、調理長が目の前で焼いてくれる。

氷水で締める造りも捨てがたい。

合わせる酒は、純米吟醸「勝駒」がおすすめだ。

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雉始雊(きじ、はじめてなく)

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<温泉街の街路灯>

1月15日から七十二侯は、「雉始雊(きじ、はじめてなく)」で二十四節気・小寒の末侯。

雉子の求愛が始まる頃という意味。

宇奈月の里は、まだまだ雪の日が続くが、下流域の黒部川扇状地では野鳥の鳴き声が聞こえ始める。

新雪に彩られた温泉街を散策すると思わぬ造形美が目に入る。

その一つが街路灯の装飾デザインで、山彦鉄橋を渡るトロッコ電車がモチーフとなっている。

山彦鉄橋は宇奈月温泉街に最も近い橋で、列車の音が温泉街に響くことからこの名が付いた。

今日は、眩しい小寒の晴れ間。

太陽が少しずつ復活し、日が長くなってきた。

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水泉動(しみず、あたたかをふくむ)

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<檜露天風呂「華の湯」の湯鏡>

1月10日から七十二侯は、「水泉動(しみず、あたたかをふくむ)」で二十四節気・小寒の次侯。

地中で凍った泉が溶けて動きだす頃と言う意味。

11日は鏡開き。

鏡餅の割れが多いとその年は豊作になると言われる。

「小寒」に入ると雪の降る日が続き、部屋から眺める黒部川の対岸の木々の梢まで雪化粧。

山から吹き降ろす風で、樹々に積もった雪が雪煙を舞揚げながら峡谷に落ちる。

露天風呂の湯鏡には、白銀の雪景色が映り込む。

いつまで経っても見飽きない景色がそこにある。

雪の日は露天風呂に限る。

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芹乃榮(せり、すなわちさかう)

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<雪の宇奈月温泉街>

1月5日から二十四節気は小寒に入る。

この日から節分までは「寒の内」で、節分の翌日の立春に「寒の明け」迎える。

「小寒の氷、大寒に解く」と言う故事があるほど寒さは一層厳しくなる。

七十二侯は「芹乃榮(せり、すなわちさかう)」で二十四節気「小寒」の初侯。

厳しい寒さが続くが田んぼや水辺では、芹が生え始める頃という意味。

芹は春の七草の一つ。

春の七草は、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」。

1月7日に七草粥を食べると一年の邪気を祓うとされる。

宇奈月温泉では1月6日から4月14日まで、毎週土曜に花火が打ち上げられる。

四方を山に囲まれている地形故にその炸裂音は温泉街に響き渡る。

雪の温泉街を照らすスターマインは圧巻である。

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雪下出麦(ゆきわたりて、むぎのびる)

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<延楽・玄関>

12月31日から七十二侯は「雪下出麦(ゆきわたりて、むぎのびる)」で二十四節気「冬至」の末侯にあたる。

降り積もった雪の下で麦が芽を出し始める頃という意味。

正月は、歳神をお迎えしてもてなし、お見送りする行事でもある。

門松は歳神様が降りてくる際の目印となるので、今年も太くて長い孟宗竹と大松で大きく飾り付けをする。

歳神様を祀る期間は「松の内」で1月1日から1月7日まで。

初詣で参拝される神社は宇奈月神社。

延楽から徒歩6分、セレネ美術館の隣に位置する。

昭和2年の創建で、地元の有志と黒部川電源開発を手がけていた日本電力の支援によるものである。

ご祭神は天照大神、大山祇神、大山久比神である。山の開発には大山祇神は欠かせない。

手水鉢は、黒部川支流の尾の沼谷で産出した緑色巨岩をくり貫いたものである。

そこに注がれる水は、黒部の名水で甘露甘露である。

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