月別アーカイブ: 12月 2017

鱖魚群(さけのうお、むらがる)

kyoukoku_huyu01

12月17日から七十二侯は「鱖魚群(さけのうお、むらがる)」で二十四節気の大雪の末侯にあたる。

鮭が産卵のため自分の生まれた川に遡上する頃という意味。

宇奈月温泉を流れる黒部川では鮭の遡上は11月で終わる。

黒部川には堰堤やダムが幾つもある。

海から最も近い堰堤は、黒部川扇状地の扇頂部にあたる愛本。

黒部川下流域の最も狭い地点で、江戸時代に刎橋が懸けられていた所でもある。

愛本堰堤は昭和44年の水害で流失し、同48年に築造される。

黒部川は、急流河川で流出土砂も多いので堰堤の破損箇所も多い。

魚が通る魚道も同様で、現在は機能していない。

故に鮭は愛本堰堤より上流には上れないので、宇奈月温泉の周辺では見ることができない。

ところが桜鱒だけは違う。

それは遡上する時期が春だからである。

雪解けが進んだ黒部の流れは、急流となって川幅一杯に流れるので堰堤を乗り越える事ができるのだ。

宇奈月周辺まで遡上してきた桜鱒は、落下昆虫や水生昆虫などを捕食し、夏の期間は深い淵に潜む。

山の木々が色づく10月下旬から11月中旬にかけて黒部川の支流で産卵する。

孵化した稚魚は降海型と河川残留型に分かれる。

降海型は、桜鱒(サクラマス)となり、河川残留型は山女魚(ヤマメ)となる。

フライが楽しめる黒部川は2月の末まで禁漁となり、ゆっくりと稚魚を育む。

カテゴリー: 黒部観光 |

熊蟄穴(くま、あなにこもる)

kotoneyu1501
<雪見露天風呂・琴音の湯(岩風呂)>

12月12日から七十二侯は「熊蟄穴(くま、あなにこもる)」で二十四節気の「大雪」の次侯にあたる。

熊が厳しい冬を乗り越えるために穴にこもる頃という意味。

この時季になるとシベリアから寒気が日本海側まで張り出して北陸に大雪をもたらす。

従来の東京方面からの在来線特急は、大雪とそれに伴う強風でたびたび運休した。

開業3年目を迎える北陸新幹線は、日本でも有数の豪雪地帯を走る。

開業以来、大雪でも正常運転を続ける。

驚くほど雪に強い新幹線である。

新潟県側の長いトンネルを抜けると左手に白銀の北アルプス、右手に能登半島と富山湾が美しく映える。

もうすぐ黒部宇奈月温泉駅。

東京駅から2時間余り、本当に早くなった。

湯量豊富な宇奈月温泉は、アルカリ性単純泉で肌に優しい美肌湯である。

露天風呂に浸かりながら乱舞する雪を見るのもよし、津和井蟹と寒鰤で地酒を味わうのもよし、スノーシュで山を巡るのもよし。

山あいのいで湯ならではの過ごし方でもある。

カテゴリー: 黒部観光 |

閉塞成冬(そらさむく、ふゆとなる)

kotonryu_huyu00
<雪見露天風呂・琴音の湯>

12月7日から二十四節気は「大雪」に入る。

木々の葉はすっかり散り終え、雪の日が多くなる。

七十二侯は「閉塞成冬(そらさむく、ふゆとなる)」で「大雪」の初侯にあたる。

天も地も寒さで塞がれ、本格的な冬到来の頃という意味。

宇奈月温泉を取り巻く山々は雪化粧。黒部川の水面近くの名残の紅葉が、季節の移ろいを感じさせる。

季節は日一日と真冬へと向かってゆく。

これからの景色は雪景色。

最も宇奈月温泉らしい風情を醸し出す。

冬でも延楽へ度々訪れられた芸術家は、小杉放庵先生。

延楽ギャラリーではその足跡を紹介している。

寒い冬の湯量豊富な温泉は、芸術家達を魅了した。

峡谷に面した露天風呂は雪を愛でるのに最も適したところ。

カテゴリー: 黒部観光 |

橘始黄(たちばな、はじめてきばむ)

kouyou_yuki

12月2日から七十二侯は「橘始黄(たちばな、はじめてきばむ)」で二十四節気「小雪」の末侯にあたる。

師走に入り七十二侯も「小寒」の初侯「芹乃栄」から数えて第六十侯。

橘が黄金に輝く実をつける頃という意味。

橘とは蜜柑や柚子などの食用になる柑橘類の総称でもある。

古事記や日本書紀にも登場し、万葉集にも多く詠われている。

京都御所や平安神宮では「左近の桜」に対して右側に植えられているのが「右近の橘」。

今日は冬型の気圧配置が緩み朝から快晴。

黒部の山々は美しい銀嶺に変わり光り輝いている。

山あいの宇奈月は玉露色を呈した黒部の流れと色濃い紅葉が心に残る。

夜半からの雪で名残の紅葉に雪化粧。

まさに初冬の紅葉である。

氷見漁港をはじめとする県内各地の漁港では連日、鰤の豊漁が続く。

昨年よりも9日遅れての寒鰤宣言。

宇奈月温泉は待望の雪見露天風呂と寒鰤、津和井蟹が味わえる食の季節に入った。

これから寒鰤が旨い季節になる。

カテゴリー: 黒部観光 |