月別アーカイブ: 10月 2017

菊花開(きくのはな、ひらく)

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<昭和初期の宇奈月温泉>

10月13日から七十二侯は「菊花開(きくのはな、ひらく)」で、二十四節気の寒露の次侯にあたる。

菊の花が咲き始め、各地で菊の展示や品評会が行われる頃という意味。

10月14日、宇奈月温泉国際会館セレネで「黒部川開発100周年」の集いが行われた。

大正6年(1917年)、黒部川の電源開発、宇奈月温泉開湯の恩人山田胖氏が、世界的な科学者・高峰譲吉の水力発電構想に協力し電源開発のために黒部に入ってから100年目。

この100年を記念して黒部開発に貢献した偉大な高峰譲吉と山田胖を顕彰する行事が行われた。

山田胖は今日の黒部峡谷鉄道、富山地方鉄道(黒部から宇奈月温泉まで)を走らせ、その動力の元になる電気を起こす弥太蔵発電所を建設した。

併せて黒薙からの引湯をして今日の宇奈月温泉の礎を作る。

黒部川本流の最初の発電所、柳河原発電所の計画から施工まで日本電力の専務とし携わっていた。

しかしながら竣工を前にして、鶴見臨海鉄道に移る。

それからは京浜工業地帯の造成に力を注ぐ。

黒部に入った当時は弱冠31才であった。

その黒部への厚い志は現在も受け継がれ、黒部の魅力を国内外に発信している。

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鴻雁来(こうがん、きたる)

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<宇奈月の獅子舞>

10月8日から二十四節気は寒露となる。

夜空に輝く月や星が冴える頃、秋が徐々に深まり夜は肌寒く、朝夕の露が一層冷たく感じられるようになる。

七十二侯は「鴻雁来(こうがん、きたる)」で、雁が北から渡ってくる頃という意味。

これに対して半年前の七十二侯は「鴻雁北(こうがん、かえる)」で雁が北に帰っていく頃で、今年は4月10日だった。

七十二侯は、豊かな感性が育んだ日本の暦である.

この時季、宇奈月温泉街では太鼓の響きに伴って、横笛の調べが伝わってくる。

秋祭りに奉納される獅子舞のお囃子で、10月の第一土曜日に行われる。

祭りが終わると黒部の野山は、秋色に染まり山装う季節の到来である。

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水始涸(みず、はじめてかるる)

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<黒部峡谷・日電歩道に咲く白山女郎花(ハクサンオミナエシ)

10月3日から七十二侯は「水始涸(みず、はじめてかるる)」で、二十四節気の秋分の末侯にあたる。

収穫の秋を迎え、田圃から水が抜かれる頃という意味。

宇奈月温泉周辺のほとんどの田圃は稲が刈られ、落ち穂をついばむ鳥たちが群がる。

今年は10月4日が十五夜。

秋の収穫を祝い満月にちなんだ丸い団子と秋の収穫物を月の出る方角に向けてお供えする。

月から見て左に収穫物、右側に月見団子を置く。

お供えの花は秋の七草で、萩、葛、藤袴、女郎花、薄、撫子、桔梗。

宇奈月では藤袴と女郎花が絶えてしまった。

ただし黒部峡谷日電歩道では高山型の白山女郎花(ハクサンオミナエシ)と呼ばれる小金鈴花が自生している。

その他僧ヶ岳登山道の標高1200m地点の岩場に自生し、その風に揺れる姿は、登山者の目を楽しませてくれる。

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