月別アーカイブ: 7月 2017

土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)

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<清冽な雪解け水が流れる黒部川>

7月28日から七十二侯は、「土潤溽暑(つち、うるおうてむしあつし)」で二十四節季・大暑の次侯。

梅雨の湿気を帯びた大地に、強い日差しが照りつけて蒸し暑くなる頃という意味。

溽暑(じょくしょう)とは湿気が多く蒸し暑いこと。

北陸の梅雨も未だ明けず、蒸し蒸しと湿度が高く暑い日が続く。

先人達は、豊かな感性で自然を受け入れ、独自の納涼文化を育んできた。

鋳物のまち高岡では、法鈴(おりん)の清浄な音を風鈴に取り入れ、涼やかな音を生み出す。

能作の風鈴の音が心地よい。

宇奈月温泉は、黒部川の川風で朝晩涼しく過ごしやすい。

清冽な雪解け水が流れる黒部川の恩恵である。

爽やかな川風と河鹿の鳴き声を聞きながらの早朝ウォーク。

黒部の自然が五感を通して味わえる。

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桐始花結(きり、はじめてはなをむすぶ)

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<うなづき湖畔の桐。5月中旬頃開花>

7月23日から二十四節気は小暑から大暑に変わる。

暑さも最高潮を迎え全国各地から真夏日の便りが届く。

一方では未だ梅雨前線が日本列島に停滞し、各地で川の氾濫や土砂崩れの自然災害が発生している。

七十二侯は、「桐始花結(きり、はじめてはなをむすぶ)」で二十四節季・大暑の初侯。

春に開花した桐の花が実を結ぶ頃という言う意味。

桐はキリ科の落葉広葉樹。

宇奈月温泉上流のうなづき湖の湖畔に多く見られ、五月中旬には薄紫の筒状の花が開花する。

梅雨明時、花は結実し茶色の卵形の実を付ける。

古来桐は、鳳凰の止まる木として神聖視され、桐紋は菊の御紋に次ぐ高貴な紋章として皇室で用いられる。

五七桐紋は、足利尊氏や豊臣秀吉が天皇から賜り使用したので、政権担当者の紋章とも言える。

近代以降は日本国政府の紋章として大礼服や勲章の意匠に使用されている。

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鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう)

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<アサギマダラが好む鵯花>

7月17日から七十二侯は、「鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう)」で二十四節季・小暑の末侯。

春に生まれた鷹の幼鳥が飛び方を覚える時季で、巣立ちの準備をする頃という意味。

鷹は古くから獲物を捕るための道具として大切にされてきた猛禽類。

鷹狩りは四千年前に中央アジアの平原で始まり、日本へは四世紀半ばに朝鮮半島を経て伝わって来たと言われる。

鷹と鷹匠の一体感となった鷹狩りは連綿として今日に伝えられている。

鷹が宇奈月の空高く舞うようになると、本格的な夏の訪れ。

宇奈月の山野、林縁、草原などに鵯花(ヒヨドリバナ)が開花する。

キク科の多年草で、茎は高さ1mから2mと大きく紫色の細点がある。

鵯(ひよどり)の鳴く頃に開花するところから命名。

茎頂に白色の多数の頭花を散房状につける。

アサギマダラが好む花で、蜜を吸いに集まる優美な姿を見かける。

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蓮始開(はす、はじめてひらく)

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7月12日から七十二侯は、「蓮始開(はす、はじめてひらく)」で二十四節季・小暑の次侯。

蓮の花が開き始める頃という意味。

泥を俗世に見立て、泥より出でて泥に染まらぬ優雅で貴賓高き蓮の花。

その崇高で清浄な容姿に極楽浄土を見る。

仏典では蓮華で表され仏像の台座にもよく使われる。

修行僧のかぶり物は若い蓮の葉を形取ってあり未熟者であることを表す。

仏教徒にとっては聖なる花であり大切な花でもある。

蓮の花が咲く頃は、梅雨明け間近で大雨になりやすい。

黒部峡谷では先月末から豪雨が続き、黒部川第二発電所のある猫又で黒部川が増水し駅構内の線路が土砂で覆われる被害が発生。

復旧工事が急ピッチで行われている。

黒部峡谷鉄道は7月10日から宇奈月、笹平間の折り返し運転で、全線開通は7月15日。

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温風至(あつかぜ、いたる)

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<宇奈月の林道沿いに開花する鳥足升麻(トリアシショウマ)>

7月7日から二十四節気は小暑。

例年この時期は、長く続いた梅雨が終わりを告げ夏本番となる頃。

今年は梅雨前線が日本列島の南側に居座り、九州では未曾有の水害をもたらしている。

本州各地では夏日を記録するところが相次ぎ、異常気象に見舞われる日本列島である。

今年の小暑は、七夕と重なり7月17日まで。

七十二侯は、「温風至(あつかぜ、いたる)」で二十四節季、小暑の初侯。

温風とは南風のことで、温風が吹いて蒸し暑い日が増えてくる頃という意味。

沖縄などの南の方から順に梅雨明けが始まるのもこの時期。

雨上がりの山では夏の花が咲き始め、昆虫の活動も活発化する。

宇奈月の登山道では、山吹升麻や鳥足升麻、矢車草等の大形の花が開花する。

清楚な白花が林の中にひっそりと咲いている。

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半夏生(はんげ、しょうず)

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7月2日から七十二侯は、「半夏生(はんげ、しょうず)」で二十四節季、夏至の末侯。

半夏という薬草が生える頃という意味。

半夏は烏柄杓(からすびしゃく)でサトイモ科の多年草。

全国の畑地に生える雑草。

花茎の頂きに仏炎包をつけ、中に肉穂花序を付ける独特な形をしている。

宇奈月の山で見かける座禅草、水芭蕉、蝮草なども仏炎包を有し肉穗花序を付けている。

仏炎包とは仏像の光背の炎形に似ているため。

この頃に降る雨は、半夏雨(はんげあめ)と言われ、大雨になることが多い。

梅雨前線が日本列島に停滞するこの時期に、宇奈月ダムでは増水を利用して堆積した土砂を吐き出す排砂が行われる。

上流のダムも連携排砂される。

その他、秋雨前線が日本列島に停滞する時期にも排砂が行われる事が多い。

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