月別アーカイブ: 5月 2017

紅花栄(べにばな、さく)

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<ロビーの室礼>

5月26日から七十二侯は「紅花栄(べにばな、さく)」で二十四節気、小満の次侯。

紅花が色付き、黄橙色から艶やかな紅色へと変わる頃という意味。

小満は、陽気盛んにして万物ようやく長じて満つ。

紅花の濃厚な色合いは夏らしさを感じさせる。

紅花は、エジプト原産のキク科の一年草または越年草で、シルクロードを経て4世紀末に日本に伝わり、染料として使われた。

万葉集で詠まれている紅は、紅花で染めた衣を表し、しとやかな女官の姿を詠んでいる。

江戸時代になると口紅に使われ、最上級の山形紅は玉虫色に華やかに光る。

この時期は雨の多い日が続き、梅雨入りを迎える。

宇奈月の林道沿いには山紫陽花が咲き始める。

葉の大きな蝦夷紫陽花が多い。

宇奈月では紅花は馴染みが薄いので、室礼には山紫陽花を使う。

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蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)

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<宇奈月の山道は卯の花咲き始める>

5月21日から二十四節気は小満となる。

小満とは陽気盛んにして万物の生長する気が天地に満ち始める頃で、立夏から数えて15日目。

日一日と夏めく日が続き、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始める。

山桃の実がなり、梅の実がなる。

七十二侯は「蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)」で二十四節気、小満の初侯。

蚕が桑の葉を盛んに食べて成長する頃という意味。

かつては小満の頃は、給桑、麦の収穫、田植えと忙しい時期である。

五箇山の合掌造りは養蚕のための建物で、周りの田んぼに水が張られ、茅葺き屋根の建物が映り込む。

宇奈月の山道では卯の花が咲き夏は来ぬ。

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竹笋生(たけのこ、しょうず)

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<大原台自然公園から眺める【うなづき湖】>

5月16日から七十二侯は「竹笋生(たけのこ、しょうず)」二十四節気、立夏の末侯にあたる。

竹笋(たけのこ)が生えてくる頃という意味。

笋は筍の異体字で、食材の筍は孟宗竹で旬は4月中頃。

旨い出汁につけ込んだ筍を花山椒と一緒に炊くと春が溢れる。

しかし時期を考えると1ヶ月近く早くなる。

真竹であれば食用よりも笙などの楽器やお茶道具、竹細工に使用するので季節がずれても問題にならない。

竹笋(たけのこ)とは、真竹なのかもしれない。

春の光に誘われ山登り。

宇奈月温泉街が一望できる標高566mの宇奈月温泉大原台自然公園。

地元作家佐々木大樹の平和観音像が建立されている。

そこから眺めるうなづき湖はエメラルドグリーンの水を湛えている。

延楽から片道徒歩90分のガイド付き散策コース。

新緑に包まれ、春の香りが存分に楽しめる。

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蚯蚓出(みみず、いずる)

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5月10日から七十二侯は、「蚯蚓出(みみず、いずる)」。

夏に向かうと土の中から蚯蚓(ミミズ)が這い出してくる頃と言う意味。

二十四節気、立夏の次侯にあたる。

立夏ともなると爽やかな風と新緑の季節本番。

春の陽射しは少しずつ力を増し、萌葱色の草木も日一日と色が濃くなってくる。

雪を纏った黒部の山々と里山の新緑が最も美しい頃である。

宇奈月の山野にはケシ科の越年草の紫華蔓(ムラサキケマン)が雪山を背景に開花する。

山野草を鑑賞しながら野山を散策するのも、延楽での過ごし方の一つである。

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蛙始鳴(かわず、はじめてなく)

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5月5日から二十四節気は立夏。

宇奈月の新緑は今が最も美しく、一番春らしさを感じる。

早朝の風は少し冷たさを含んでいる。

旧暦と気象学上の季節とはズレが感じられる。

二十四節気の言葉は、季節の先取りと思った方が新鮮みがある。

これから柔らかな春の陽射しが少しずつ力強くなり暑い夏に向かう。

七十二侯は「蛙始鳴(かわず、はじめてなく)」で二十四節気・立夏の初侯にあたる。

黒部川の河原からは、時折河鹿蛙(かじかがえる)の鳴き声が川風とともに心地よく伝わる。初夏の気配だ。

西条八十先生が延楽で詠まれた詩の中に「名残惜しんで宇奈月出れば すすり泣くよな瀬の河鹿」とある。

今日から黒部峡谷鉄道が宇奈月から欅平まで20.1kmが全線開通。

雪を纏った黒部の山々と柔らかな新緑のコントラスト。

深く切り立った黒部の峡谷美。

トロッコ電車ならではの醍醐味が味わえる。

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牡丹華(ぼたん、はなさく)

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4月30日から七十二侯は「牡丹華(ぼたん、はなさく)」で二十四節気、穀雨の末侯。

百花の王である牡丹が大きな花を咲かせる頃という意味で、春もいよいよ本番。

残雪がほとんど解けた宇奈月の原野にはカタクリの群生が色付き始める。

春の光を浴びて一斉に開花。

鶯の鳴き声が風に乗って心地よく響く。

早朝ウォークの魅力の一つ。

5月1日から黒部峡谷鉄道が鐘釣まで運転、待ちに待った宇奈月温泉のシーズンの幕開。

5月2日は、立春から数えて88日目で八十八夜、あと3日で立夏。

まさに夏も近づく八十八夜である。

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