カテゴリー別アーカイブ: 黒部観光

雉始雊(きじ、はじめてなく)

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<温泉街の街路灯>

1月15日から七十二侯は、「雉始雊(きじ、はじめてなく)」で二十四節気・小寒の末侯。

雉子の求愛が始まる頃という意味。

宇奈月の里は、まだまだ雪の日が続くが、下流域の黒部川扇状地では野鳥の鳴き声が聞こえ始める。

新雪に彩られた温泉街を散策すると思わぬ造形美が目に入る。

その一つが街路灯の装飾デザインで、山彦鉄橋を渡るトロッコ電車がモチーフとなっている。

山彦鉄橋は宇奈月温泉街に最も近い橋で、列車の音が温泉街に響くことからこの名が付いた。

今日は、眩しい小寒の晴れ間。

太陽が少しずつ復活し、日が長くなってきた。

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水泉動(しみず、あたたかをふくむ)

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<檜露天風呂「華の湯」の湯鏡>

1月10日から七十二侯は、「水泉動(しみず、あたたかをふくむ)」で二十四節気・小寒の次侯。

地中で凍った泉が溶けて動きだす頃と言う意味。

11日は鏡開き。

鏡餅の割れが多いとその年は豊作になると言われる。

「小寒」に入ると雪の降る日が続き、部屋から眺める黒部川の対岸の木々の梢まで雪化粧。

山から吹き降ろす風で、樹々に積もった雪が雪煙を舞揚げながら峡谷に落ちる。

露天風呂の湯鏡には、白銀の雪景色が映り込む。

いつまで経っても見飽きない景色がそこにある。

雪の日は露天風呂に限る。

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芹乃榮(せり、すなわちさかう)

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<雪の宇奈月温泉街>

1月5日から二十四節気は小寒に入る。

この日から節分までは「寒の内」で、節分の翌日の立春に「寒の明け」迎える。

「小寒の氷、大寒に解く」と言う故事があるほど寒さは一層厳しくなる。

七十二侯は「芹乃榮(せり、すなわちさかう)」で二十四節気「小寒」の初侯。

厳しい寒さが続くが田んぼや水辺では、芹が生え始める頃という意味。

芹は春の七草の一つ。

春の七草は、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」。

1月7日に七草粥を食べると一年の邪気を祓うとされる。

宇奈月温泉では1月6日から4月14日まで、毎週土曜に花火が打ち上げられる。

四方を山に囲まれている地形故にその炸裂音は温泉街に響き渡る。

雪の温泉街を照らすスターマインは圧巻である。

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雪下出麦(ゆきわたりて、むぎのびる)

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<延楽・玄関>

12月31日から七十二侯は「雪下出麦(ゆきわたりて、むぎのびる)」で二十四節気「冬至」の末侯にあたる。

降り積もった雪の下で麦が芽を出し始める頃という意味。

正月は、歳神をお迎えしてもてなし、お見送りする行事でもある。

門松は歳神様が降りてくる際の目印となるので、今年も太くて長い孟宗竹と大松で大きく飾り付けをする。

歳神様を祀る期間は「松の内」で1月1日から1月7日まで。

初詣で参拝される神社は宇奈月神社。

延楽から徒歩6分、セレネ美術館の隣に位置する。

昭和2年の創建で、地元の有志と黒部川電源開発を手がけていた日本電力の支援によるものである。

ご祭神は天照大神、大山祇神、大山久比神である。山の開発には大山祇神は欠かせない。

手水鉢は、黒部川支流の尾の沼谷で産出した緑色巨岩をくり貫いたものである。

そこに注がれる水は、黒部の名水で甘露甘露である。

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麋角解(さわしかのつのおつる)

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<雪景色が映える「うなづき湖」>

12月26日から七十二侯は「麋角解(さわしかのつのおつる)」で二十四節気「冬至」の次侯にあたる。

牡鹿は、繁殖期が過ぎると角が根元から抜け落ち春になると新しい角が生え代わる。麋(さわしか)の角が抜ける頃という意味。

麋(さわしか)とはオオジカのことで、かつて中国に生息していた麋鹿(びろく)とも言われている。

別名「四不像」とも呼ばれ、中国の「蹄は牛に似て牛にあらず、頭は馬に似て馬にあらず、角は鹿に似て鹿にあらず、身は驢馬に似て驢馬にあらず」という伝承からきている。

宇奈月温泉ではカモシカの生息数が年々増えている。

冬は冬眠せずに餌を求めて、自分の縄張り内をゆっくりと移動する。

樹木の葉が落ちて、山の斜面が雪で覆われた今頃が一番見つけやすい。

温泉街から徒歩30分程で「うなづき湖」に至る。

雪を纏った黒部の山々が、湖面に写り込む美しい湖である。

2001年竣工の宇奈月ダムによってできた山あいの人造湖である。

湖畔の雪の斜面を、カモシカが移動するのが観察できる場所でもあり、野生の猿に出会える所でもある。

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乃東生(なつかれくさしょうず)

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<宇奈月の山野に咲く靫草:7月撮影>

12月22日から二十四節気は冬至に入る。

1年で最も昼が短い日。

「冬至、冬中冬初め」といわれるように冬至は、冬の真ん中で真冬の始まりでもあり、この日を境に太陽が復活を始める。

故に冬至を「一陽来復」といい、物事が良い方向に向かうとされる。

七十二侯は「乃東生(なつかれくさしょうず)」で二十四節気「冬至」の初侯に当たる。

乃東(なつかれくさ)は冬に芽を出して夏に枯れる夏枯草(かごそう)のことで、この芽がでる頃という意味。

夏枯草(かごそう)とは宇奈月の山野に自生するシソ科の多年草の靫草(うつぼぐさ)。

花は紫色で直立した茎の先端の密な円柱状の花穂につく。

この枯れた花穂が夏枯草で、古くから漢方薬として用いられてきた。

冬至の初侯「乃東生(なつかれくさしょうず)」は、夏至の初侯「乃東枯(なつかれくさかるる)」と対になっている。

12月23日は「宇奈月温泉スノーパーク」のスキー場開き。

雪に覆われた大地には乃東(なつかれくさ)の芽が出ようとしている。

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鱖魚群(さけのうお、むらがる)

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<延楽・客室からの眺め>

12月17日から七十二侯は「鱖魚群(さけのうお、むらがる)」で二十四節気の大雪の末侯にあたる。

鮭が産卵のため自分の生まれた川に遡上する頃という意味。

宇奈月温泉を流れる黒部川では鮭の遡上は11月で終わる。

黒部川には堰堤やダムが幾つもある。

海から最も近い堰堤は、黒部川扇状地の扇頂部にあたる愛本。

黒部川下流域の最も狭い地点で、江戸時代に刎橋が懸けられていた所でもある。

愛本堰堤は昭和44年の水害で流失し、同48年に築造される。

黒部川は、急流河川で流出土砂も多いので堰堤の破損箇所も多い。

魚が通る魚道も同様で、現在は機能していない。

故に鮭は愛本堰堤より上流には上れないので、宇奈月温泉の周辺では見ることができない。

ところが桜鱒だけは違う。

それは遡上する時期が春だからである。

雪解けが進んだ黒部の流れは、急流となって川幅一杯に流れるので堰堤を乗り越える事ができるのだ。

宇奈月周辺まで遡上してきた桜鱒は、落下昆虫や水生昆虫などを捕食し、夏の期間は深い淵に潜む。

山の木々が色づく10月下旬から11月中旬にかけて黒部川の支流で産卵する。

孵化した稚魚は降海型と河川残留型に分かれる。

降海型は、桜鱒(サクラマス)となり、河川残留型は山女魚(ヤマメ)となる。

フライが楽しめる黒部川は2月の末まで禁漁となり、ゆっくりと稚魚を育む。

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熊蟄穴(くま、あなにこもる)

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<雪見露天風呂・琴音の湯(岩風呂)>

12月12日から七十二侯は「熊蟄穴(くま、あなにこもる)」で二十四節気の「大雪」の次侯にあたる。

熊が厳しい冬を乗り越えるために穴にこもる頃という意味。

この時季になるとシベリアから寒気が日本海側まで張り出して北陸に大雪をもたらす。

従来の東京方面からの在来線特急は、大雪とそれに伴う強風でたびたび運休した。

開業3年目を迎える北陸新幹線は、日本でも有数の豪雪地帯を走る。

開業以来、大雪でも正常運転を続ける。

驚くほど雪に強い新幹線である。

新潟県側の長いトンネルを抜けると左手に白銀の北アルプス、右手に能登半島と富山湾が美しく映える。

もうすぐ黒部宇奈月温泉駅。

東京駅から2時間余り、本当に早くなった。

湯量豊富な宇奈月温泉は、アルカリ性単純泉で肌に優しい美肌湯である。

露天風呂に浸かりながら乱舞する雪を見るのもよし、津和井蟹と寒鰤で地酒を味わうのもよし、スノーシュで山を巡るのもよし。

山あいのいで湯ならではの過ごし方でもある。

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閉塞成冬(そらさむく、ふゆとなる)

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<雪見露天風呂・琴音の湯>

12月7日から二十四節気は「大雪」に入る。

木々の葉はすっかり散り終え、雪の日が多くなる。

七十二侯は「閉塞成冬(そらさむく、ふゆとなる)」で「大雪」の初侯にあたる。

天も地も寒さで塞がれ、本格的な冬到来の頃という意味。

宇奈月温泉を取り巻く山々は雪化粧。黒部川の水面近くの名残の紅葉が、季節の移ろいを感じさせる。

季節は日一日と真冬へと向かってゆく。

これからの景色は雪景色。

最も宇奈月温泉らしい風情を醸し出す。

冬でも延楽へ度々訪れられた芸術家は、小杉放庵先生。

延楽ギャラリーではその足跡を紹介している。

寒い冬の湯量豊富な温泉は、芸術家達を魅了した。

峡谷に面した露天風呂は雪を愛でるのに最も適したところ。

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橘始黄(たちばな、はじめてきばむ)

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12月2日から七十二侯は「橘始黄(たちばな、はじめてきばむ)」で二十四節気「小雪」の末侯にあたる。

師走に入り七十二侯も「小寒」の初侯「芹乃栄」から数えて第六十侯。

橘が黄金に輝く実をつける頃という意味。

橘とは蜜柑や柚子などの食用になる柑橘類の総称でもある。

古事記や日本書紀にも登場し、万葉集にも多く詠われている。

京都御所や平安神宮では「左近の桜」に対して右側に植えられているのが「右近の橘」。

今日は冬型の気圧配置が緩み朝から快晴。

黒部の山々は美しい銀嶺に変わり光り輝いている。

山あいの宇奈月は玉露色を呈した黒部の流れと色濃い紅葉が心に残る。

夜半からの雪で名残の紅葉に雪化粧。

まさに初冬の紅葉である。

氷見漁港をはじめとする県内各地の漁港では連日、鰤の豊漁が続く。

昨年よりも9日遅れての寒鰤宣言。

宇奈月温泉は待望の雪見露天風呂と寒鰤、津和井蟹が味わえる食の季節に入った。

これから寒鰤が旨い季節になる。

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