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玄鳥去(つばめ さる)

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9月18日から七十二侯は「玄鳥去(つばめ、さる)」で二十四節気「白露」の末侯にあたる。

春に日本にやってきた燕が暖かい南の国へ帰る頃という意味。

20日は秋彼岸の入り。

暑さ寒さは彼岸までの言葉通り燕の渡りが始まる。

燕がやってくるのは七十二侯の「玄鳥至(つばめ、きたる)」で、二十四節気「清明」の初侯にあたり、今年は4月5日だった。

宇奈月温泉で飛び交う燕は岩燕で尾羽が短くやや小型。

燕が去る頃は早朝ウォーキングの服装も長そでシャツとウインドーブレーカが必要となる。

今年のモーツアルト音楽祭は9月15日から17日までの3日間行われた。

日中の雨の影響で昨年より200名少ないが5500名の鑑賞客で山間の温泉街がにぎわった。

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鶺鴒鳴(せきれい なく)

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<薄の穂が棚引く僧ヶ岳登山道>

9月13日から七十二侯は「鶺鴒鳴(せきれい、なく)」で二十四節気「白露」の次侯にあたる。

季節は中秋で鶺鴒が鳴き始める頃という意味。

鶺鴒は春から秋にかけて宇奈月の道をチチッチチッと高い鳴き声を発して、長い尾をしきりに上下に振りながら小走りに動くのが観察される。

宇奈月谷などの水辺に棲む。

古くは日本神話の国産みの神聖な鳥として日本書紀に登場する。

鶺鴒の季語は秋。

我が国では、白というと雪を連想するが中国では五行思想により、白は秋の色とされている。

野の草花に宿った朝露が白く輝く白露の頃、鶺鴒のオスが伴侶を探して鳴き始める。

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草露白(くさのつゆ しろし)

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<白露が輝く釣舟草>

9月8日から二十四節気は「白露」となる。

朝晩の気温差が大きくなると露が降りるようになる。

暦便覧には「陰気ようやく重なり露凝って白し」とある。

夏の気配を残しつつも朝夕は涼しくなり、草花に朝露がつくようになるという意味。

七十二侯は「草露白(くさのつゆ しろし)」で二十四節気「白露」の初侯にあたる。

草に降りた露が白く光って見える頃という意味。

早朝、山道を行くと草露に足下が濡れる。

行き会いの空は、秋の雲に覆われる。

釣舟草に白露が輝き秋の訪れを感じさせる。

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禾乃登(こくのもの すなわちみのる)

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<鏡町の輪踊り>

9月2日から七十二侯は「禾乃登(こくのもの、すなわちみのる)」で二十四節気の処暑の末侯にあたる。

禾の文字は、植物の穂の形からできており豊かな実りを象徴する。

稲穂が膨らんで黄金色になる頃という意味。

越中八尾のおわら風の盆は9月3日で終了。

今年は雨にも遭わずおわら情緒を十分に味わうことができた。

9月1日から3日間で、昨年より5万人下回ったが21万人のお客様が坂の町に押しかる。

おわらの深みのある叙情性が訪れる人々の心を打つ。

新作おわらの代表作は小杉放庵が詠んだ「八尾四季」である。

今年も放庵の出身地日光から小杉放庵研究舎のメンバーが最終日に訪れる。

<八尾四季>
ゆらぐつり橋手に手をとりて
 渡る井田川 オワラ 春の風
富山あたりかあの灯火は
 飛んでゆきたや オワラ 灯とり虫
八尾坂道わかれてくれば
露か時雨か オワラ はらはらと
若しや来るかと窓押しあけて
 見れば立山 オワラ 雪ばかり

昭和3年に川崎順二に招かれて詠った歌である。

その前後に必ず延楽で長逗留された。

延楽には小杉放庵の足跡が数多く残っている。

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天地始粛(てんち はじめてさむし)

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<東新町の街流し>

8月28日から七十二侯は「天地始粛(てんち、はじめてさむし)」で、二十四節気「処暑」の次侯にあたる。

粛には鎮まる、弱まる、縮むという意味あり、ようやく暑さが鎮まる頃という意味。

立春から数えて二百十日は、9月1日にあたり台風が多い時期と重なる。

実った稲穂を強風から守るために、風を鎮める祈りの踊りが行われる。

越中八尾の「おわら風の盆」で、9月1日から9月3日までの三日三晩、哀愁を帯びた鼓弓の音色に乗って街流しが行われる。

踊りは、農作業の所作を表し、上新町では町内の通りを使って大輪踊りが行われる。

地元の踊り子の後ろについて踊りを学のも、おわらの楽しみ方の一つでもある。

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綿柎開(わたのはなしべ ひらく)

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8月23日から二十四節気の処暑に入る。

処とは止まるという意味で夏の暑さが収まるとされる。

七十二侯は「綿柎開(わたのはなしべ、ひらく)」で二十四節気「処暑」の初侯にあたる。

綿を包む柎(はなしべ)が開き、中から綿毛が出てくる頃という意味。

宇奈月は、台風の影響によるフェーン現象で猛暑が続き、白馬連山の稜線には積乱雲がかかる。

おわら風の盆の前夜祭が8月20日から8月30日までの11日間、富山市八尾町で各町内持ち回りで行われる。

本祭りの雰囲気さながらである。

昔の面影が残る町並みに数千本のボンボリが立ち並び哀愁を帯びた鼓弓の音色が、心に染み入る。

幻想的な世界への誘いである。

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蒙霧升降(ふかききり まとう)

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8月18日から23日まで七十二侯は「蒙霧升降(ふかききり、まとう)」で二十四節気「立秋」の末侯にあたる。

蒙霧とは立ちこめる深い霧のことで、朝晩の冷え込みで濃い霧が発生しやすい頃という意味。

俳句では霧は秋の季語。

これから山や川、湖などに霧が発生しやすくなる。

8月18日は宇奈月温泉花火大会。

光の大輪が峡谷の夜空を華やかに彩る

。宇奈月温泉は四方を山に囲まれているので、花火の炸裂音が峡谷中に響き渡る。

宇奈月の山野では秋茜が飛び交い山萩が花を付ける。

薄や田村草などの秋を彩る花が美しくなる季節だ。

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寒蝉鳴(ひぐらし なく)

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<河鹿鳴く黒部川>

8月13日から七十二侯は「寒蝉鳴(ひぐらし、なく)」で二十四節気「立秋」の次侯にあたる。

寒蝉(かんぜみ、かんせん)とは、立秋に鳴く蝉で、蜩(ひぐらし)のことで、蜩が鳴く頃という意味。

今年は猛暑が続いているので寒蝉の声が未だ聞けない。

朝は涼しげな川風に乗って、河鹿の鳴き声が夏の余韻を未だ残す。

かつて西条八十先生がこの時期、延楽逗留中に詠んだ作品がある。

黒べよいとこ 八千八谷
 雪をあつめて お湯が湧く

可愛いお方と 黒部の谷は
 深くなるほど 好きが増す
 
名残り惜しんで 宇奈月出れば
 すすり泣くよな 瀬の河鹿

お山登りか 宇奈月通る
 リュックサックに 百合の花

この詩に中山晋平先生が曲をつけられたのが黒部音頭である。

立秋に入ってからは雲の形が秋雲に変わる。

終わり行く夏を惜しむかのように夕暮れ時に「カナカナカナ」と鳴く寒蝉の声が聞けるのも間近だ。

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涼風至(すずかぜ いたる)

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<甘い香りを漂わせる葛の花>

8月7日から二十四節気は「立秋」。

猛暑日が続くが、暦の上では秋を迎える。

宇奈月では日中は、まだまだ厳しい暑さが続くが、朝や夕方に涼やかな風の気配が感じられるようになる。

立秋以降の暑さを残暑といい、手紙の時候の挨拶は「残暑見舞い」となるが、今年はまだまだ酷暑日が続く。

七十二侯は「涼風至(すずかぜ、いたる)」で二十四節気「立秋」の初侯にあたる。

季節は少しずつ秋に向かい、涼しげな風が吹く頃という意味。

山では雨不足により焼けた葉を纏う木々が見られる。

葛は様々な樹木に絡みつき、赤紫の花を開花させ、甘い香りを周辺に漂わせている。

とにかく暑さに強い植物である。

そんな葛の葉の陰で、集く虫の音が聞けるのも間近である。

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大雨時行(たいう、ときどきにふる)

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<星座の参考資料webより>

8月2日から七十二侯は、「大雨時行(たいう、ときどきにふる)」で二十四節気「大暑」の末侯にあたる。

大雨が時々降る頃という意味。

例年この時季は高温多湿な季節風が夕立をもたらすが、今年は全国的に猛暑日が続く。

宇奈月温泉は朝晩の山からの風が涼を運び心地良い。

延楽の屋上ではこの風を受けての星空観察。

今年は火星が最も大接近する年で、南東の空にひときわ赤く輝いている。

その横には土星、さそり座のアンタレス、木星を確認することができる。

9月までが観察しやすい時期だ。

旅先で宇宙のロマンに浸ってみるのもいいですね。

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