卯の花咲き始める

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<宇奈月の山道は卯の花咲き始める>

5月21日から二十四節気は小満となる。

小満とは陽気盛んにして万物の生長する気が天地に満ち始める頃で、立夏から数えて15日目。

日一日と夏めく日が続き、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始める。

山桃の実がなり、梅の実がなる。

七十二侯は「蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)」で二十四節気、小満の初侯。

蚕が桑の葉を盛んに食べて成長する頃という意味。

かつては小満の頃は、給桑、麦の収穫、田植えと忙しい時期である。

五箇山の合掌造りは養蚕のための建物で、周りの田んぼに水が張られ、茅葺き屋根の建物が映り込む。

宇奈月の山道では卯の花が咲き夏は来ぬ。

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エメラルドグリーンの宇奈月湖

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<大原台自然公園から眺める【うなづき湖】>

5月16日から七十二侯は「竹笋生(たけのこ、しょうず)」二十四節気、立夏の末侯にあたる。

竹笋(たけのこ)が生えてくる頃という意味。

笋は筍の異体字で、食材の筍は孟宗竹で旬は4月中頃。

旨い出汁につけ込んだ筍を花山椒と一緒に炊くと春が溢れる。

しかし時期を考えると1ヶ月近く早くなる。

真竹であれば食用よりも笙などの楽器やお茶道具、竹細工に使用するので季節がずれても問題にならない。

竹笋(たけのこ)とは、真竹なのかもしれない。

春の光に誘われ山登り。

宇奈月温泉街が一望できる標高566mの宇奈月温泉大原台自然公園。

地元作家佐々木大樹の平和観音像が建立されている。

そこから眺めるうなづき湖はエメラルドグリーンの水を湛えている。

延楽から片道徒歩90分のガイド付き散策コース。

新緑に包まれ、春の香りが存分に楽しめる。

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野山の散策

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5月10日から七十二侯は、「蚯蚓出(みみず、いずる)」。

夏に向かうと土の中から蚯蚓(ミミズ)が這い出してくる頃と言う意味。

二十四節気、立夏の次侯にあたる。

立夏ともなると爽やかな風と新緑の季節本番。

春の陽射しは少しずつ力を増し、萌葱色の草木も日一日と色が濃くなってくる。

雪を纏った黒部の山々と里山の新緑が最も美しい頃である。

宇奈月の山野にはケシ科の越年草の紫華蔓(ムラサキケマン)が雪山を背景に開花する。

山野草を鑑賞しながら野山を散策するのも、延楽での過ごし方の一つである。

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新緑の黒部峡谷探勝

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5月5日から二十四節気は立夏。

宇奈月の新緑は今が最も美しく、一番春らしさを感じる。

早朝の風は少し冷たさを含んでいる。

旧暦と気象学上の季節とはズレが感じられる。

二十四節気の言葉は、季節の先取りと思った方が新鮮みがある。

これから柔らかな春の陽射しが少しずつ力強くなり暑い夏に向かう。

七十二侯は「蛙始鳴(かわず、はじめなく)」で二十四節気・立夏の初侯にあたる。

黒部川の河原からは、時折河鹿蛙(かじかがえる)の鳴き声が川風とともに心地よく伝わる。初夏の気配だ。

西条八十先生が延楽で詠まれた詩の中に「名残惜しんで宇奈月出れば すすり泣くよな瀬の河鹿」とある。

今日から黒部峡谷鉄道が宇奈月から欅平まで20.1kmが全線開通。

雪を纏った黒部の山々と柔らかな新緑のコントラスト。

深く切り立った黒部の峡谷美。

トロッコ電車ならではの醍醐味が味わえる。

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雪解けの野山

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4月30日から七十二侯は「牡丹華(ぼたん、はなさく)」で二十四節気、穀雨の末侯。

百花の王である牡丹が大きな花を咲かせる頃という意味で、春もいよいよ本番。

残雪がほとんど解けた宇奈月の原野にはカタクリの群生が色付き始める。

春の光を浴びて一斉に開花。

鶯の鳴き声が風に乗って心地よく響く。

早朝ウォークの魅力の一つ。

5月1日から黒部峡谷鉄道が鐘釣まで運転、待ちに待った宇奈月温泉のシーズンの幕開。

5月2日は、立春から数えて88日目で八十八夜、あと3日で立夏。

まさに夏も近づく八十八夜である。

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美田の水鏡

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4月25日から七十二侯は「霜止出苗(しもやみて、なえいずる)」で二十四気、穀雨の次侯。

朝晩の厳しい冷え込みは緩み、霜が降りなくなる頃という意味。

この侯を迎えると農家では田植えの準備に取りかかり、田に水を張る。

満面の水面には、雪を纏った奥黒部の山々と新緑の里山が美しく映り込む。

山居村の屋敷はまるで浮城のように見える。

宇奈月の里の山野草は、柔らかな春の光に誘われ開花。

春の風物詩を愛でながら、爽やかな宇奈月の風を感じながら出かける延楽館主と行く早朝ウォークの始まりでもある。

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黒部峡谷鉄道・笹平まで運行

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4月20日から二十四節気は穀雨に入る。

変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってくる。

春雨が百穀を潤す事から名付けられ、種まきや田植えの準備の目安となる。

七十二侯は穀雨の初侯「葭始生(あし、はじめてしょうず)」。

水辺の葭が芽吹きを始める頃という意味。

冬期運休していた黒部峡谷鉄道は、4月20日、宇奈月・笹平(7km)で今期の営業運転を始める。

5月1日から鐘釣(14.3km)まで、5月5日から欅平(20.1km)までの全線開通。

これから日一日と、雪を纏った黒部の山々と新緑が美しくなる。

穀雨が終わると八十八夜を迎える。

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立山黒部アルペンルート全線開通

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(20015年開通日撮影:雪の壁の高さ19m、今年と同じ高さ)

4月15日から七十二侯は「虹始見(にじ、はじめてあらわる)」で二十四節気、清明の末侯。

萌える山野を背景に驟雨一過、虹が出始める頃という意味。

夏の虹に比べると淡く幻想的でたちまち消えてなくなる。

立山黒部アルペンルートは、例年より1日早く4月15日全線開通。

一番のハイライトは雪の大谷、その雪壁は19mに達し圧巻。

開通日の室堂平は猛吹雪で視界ゼロ、立山連峰の勇姿は全く見れず雪の大谷ウォークは中止。

高原バスのダイヤが大いに乱れるが、訪日客はホワイアウトに歓喜。

お客様のほとんどが訪日インバウンドで、室堂バスターミナルは様々な母国語が飛び交う。

雪の大谷ウォークは今年で24回目、室堂ターミナルから約500mの区間にわたり歩行者専用通路が確保され、切り立った雪の壁の中を歩くことができる。

期間は、4月15日から6月22日まで。

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桜前線

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4月10日から七十二侯は「鴻雁北(こうがん、かえる)」で二十四節気、清明の次侯。

寒露の初侯(10月8日)は「鴻雁来(こうがん、きたる)」なので寒露の初侯に雁が北の方からやってきて清明の次侯に北に帰る。

清明の初侯は「玄鳥至(つばめ、きたる)」故、燕と雁が入れ替わる。

黒部川扇状地では雁は見られないが、青く澄んだ空のもと白馬連山が白く輝きを増す。

里の桜は今が見頃。

桜前線は宇奈月の山へと移動する。

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二十四節気は清明

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4月4日から二十四節気は春分から清明へと移る。

清明とは「清浄明潔」の略で「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」という意味がある。

まさに万物がすがすがしく明るく輝くころである。

黒部の山々は連日夜半の新雪で白く輝きを増す。

黒部河畔の木々の芽吹きが始まる頃でもある。

七十二侯は「玄鳥至(つばめ、きたる)」二十四節気清明の初侯。

燕が南の国から海を渡ってやって来る頃と言う意味。

まもなくこの地では、尾が短い岩燕の飛ぶ姿が見られる。

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